3月20日春分の日、北鎌倉駅にほど近い臨済宗・円覚寺派大本山「円覚寺」と臨済宗円覚寺派松岡山「東慶寺」に行ってきた。
天気は、非常に良く気温も20度近く、日に当たると暑く感じられる。
毎日、通勤電車で前を通るので自分の記憶だと、一度妻と「円覚寺」に来たことがあると思い込んでいたが、一歩境内に足を踏み入れると来たことが無いことが分かった。人の記憶とはあやふやなものである。
東京で、桜開花宣言はされたものの、まだ、この辺りは開花し始めようとしているタイミングで、かつコロナウィルスの影響で、非常に人が少ない。お陰で、写真は、さほど周囲を気にすることなく撮れることは良かった。
北鎌倉駅を出ると、「あがり羊羹」で有名な「松花堂」に立ち寄ってから、再び駅の前を通り円覚寺に向かう。こちらは、「総門」に向かう階段。奥に総門。
階段を登って「総門」を抜けると、受付があり、拝観志納金300円。右手にお土産屋がある。そこを抜けると再び階段があり、上りきると大きな「山門(三門)」が目の前に広がる。諸所の煩悩を取り払い清浄な気持ちで佛殿の本尊様をお参りしなければならないので、この「山門(三門)」を通らなければならない。
この円覚寺、開基は北条時宗、開山は無学祖元である。の境内には、20近くの建物があるが、ほとんどの建物は立ち入りが出来ないので、遠くから拝見するのみとなる。
「山門(三門)」を過ぎると本尊様(宝冠釈迦如来座像)が祀られている「仏殿」が現れる。1228年に安座され、1287年、1374年、1526年、1563年、1703年に火災にあい、1563年の際は、お顔のみが救出された。1625年に再建され、関東大震災(1923年)で倒壊し、昭和39年(1964年)に再建し、現在に至っているとのこと。天井の3つ爪の龍画が見事である。(建長寺は5つ爪)
いくつかの建物を眺めながら、次は、「大方丈」に着く。「大方丈」は、昔は住職の住まいでしたが、現在は法要、座禅会などの行事が行われる場所となっているそうです。庭を横切り、靴を脱いで建物内に入れます。裏に回ると、池のある庭園が広がっています。
左手に、庭園を見ながら、さらに進むと、教科書か何かで見た国宝「舎利殿」がある。残念ながら立ち入りができないので、遠目ながら右手の「正続院」と共に、正面に「舎利殿」を写真に納める。
右手に「如意庵」。左手に「佛日庵」「開基廟」が有料100円で敷地内に入れます。「開基廟」は、北条時宗。貞時・高時を祀ってある廟所で、現在の建物は江戸時代1811年に改築されたようですが、お堂の下に遺骨を納めた石棺があると伝えられています。「ひとは大きく おのれはちいさく こころはまるく はらをたてず きはながく くちつつしめば いのちながかれ」「一日一善」
階段を登ると一番奥の建物「黄梅院」がある。
そこから、一気に来た道を戻り、仏殿の手前で左に折れ、道なりに歩くと、鳥居が見え、急な階段が待ち構えている。この先に、「弁天堂」と国宝「洪鐘(おおがね)」がある。「弁天堂」からは、富士山が望める。ここには、休憩所があり、富士山を眺めながら、軽食、お茶の一服ができる。
円覚寺を出て、線路を越えると「白鷺池」が、北鎌倉駅の真横まで広がっている。
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