3月2日からのテレワークで、明らかに自分自身の消費が上がっているのは、「コーヒー」です。
テレワークが始まる前は、家では、週末に1回淹れ、会社では、2回/週ドリップ自販機でカップコーヒーを1杯購入する程度だった。ところが、テレワークになると、5杯分/回を1~2日に1回淹れるようになった。そして、時々仕事の息抜きに飲むようになった。1日3~4杯くらいなので、飲みすぎではないが、改めて効能ってどうなのだろうと思った次第です。
実は、30歳後半までは紅茶党で、「コーヒー」は、一切飲まなかった。もともと実家が、「コーヒー」を飲む習慣がなく日本茶か紅茶だった。だから、私にとって「コーヒー」と言えば、コーヒー牛乳と、稀に目にするインスタントコーヒー。コーヒー牛乳は、程よい甘さで好きだったが、子供にとってはめったに口にすることがない高級品だったと思っていた。一方、インスタントコーヒーは、全く美味しいとは思わなかったため、率先して飲もうとは思わない飲み物だった。
まあ、これは、その時代の平均的な家庭のスタイルだったのかもしれない。ただ、『「コーヒー」は体に悪い』というイメージも持っていた。
「インスタントコーヒー」をネットで検索すると「ドリップコーヒーを乾燥させて、固形化したもの」で、家庭でコーヒー淹れたものと基本変わらないとのことです。つまり『「コーヒー」は、特別体に悪いものではない』ということです。
しかも、コーヒーを1日4杯以上飲んでいる人は、まったく飲まない人に比べて死亡率が12パーセントも低く、心臓病、脳卒中、感染症などの発症が少ないそうです。まあ、こういう試験データは、個人的には、ちょっと怪しいとは思っています。
一応、一般的に言われている効果は以下のようです。体験的に、納得する項目と、懐疑的な項目があります。
世の中で、インスタントコーヒーをきちんとした製法が編み出しのは、日本人らしいです(驚)。加藤了(かとうさとり)さんという方が、明治32年(1899年)に発明したらしいです。
その後、1906年にアメリカの方が改良し、1937年に「ネスレ」が「スプレードライ製法」を確立。1960年に「フリーズドライ製法」を確立したようです。最近では、「エキス抽出液体式」が出てきています。よく、お店で小さいカセットをセットしたものを見かけます。国内の会社では、森永製菓が国内初のインスタントコーヒーを発売したとのことです。
更に最近では、味に拘った1杯用のドリップ方式も「サブスクリプション」で、結構安く手に入るようになってきましたね。
私は、「サブスクリプション」ではなくて、近所の個人のコーヒーショップで豆を200g購入します。たまに、豆の種類を変えることがある(他の味を試してみる)のですが、ほとんどが、「ケニア」になってしまいます。このコーヒーショップで扱っているコーヒー豆は、コーヒー豆全生産数の10%しかない「スペシャリティコーヒー」なので、ちょっと高めです。この「ケニア」は、最も高い1600円(税抜き)です。
コーヒーを飲むようになって、色々な場所のコーヒーを経験している中で、ここの「スペシャリティコーヒー」を飲んだ時に、「ごくごく飲める」と思いました。この感覚は、横浜西口前にある「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」(HP)の一杯1600円のコーヒーを飲んだ時に感じたものです。(※横浜駅近辺の研修開始までの時間潰し)
コーヒーから芳ばしい、少し甘い香りがして、口に含むと、全く苦みが無く、するするっと飲めてしまう、そして、飲んだ後に、酸味を含んだ香りが残る感じです。この苦みが無くというのが、雑味が無いということで、これが「スペシャリティコーヒー」の特徴になります。豆の手間暇かけ雑味の元になるカスを取り除く作業を経ているようです。コーヒー豆の真ん中に、割れ線みたいなものがありますが、そこをきれいにしているようです。
安いコーヒーは、それが残っているので、雑味をいかに抽出時に抑えるかに苦心しているようです。
私は、手動式の「Kalita」(私のブログ)のコーヒーミルを使ってコーヒー豆を挽きます。
そして、紙のフィルターに挽いた豆を入れます。コーヒーショップの店長曰く、「コーヒーには、若干の油成分があるから、フィルターレス(無し)では、油の除去ができないので味が落ちてしまうそうです。なので、紙か布のフィルターを使うことが良い。」私は、100均のナチュラルな100枚入りの紙フィルターをずーっと使っています。
沸騰したお湯を、軽くなじませる程度に注ぎます。挽いたコーヒー豆が、モコモコとお湯と共に盛り上がってきます。そして、2分くらい蒸らします。この蒸らすかどうかで、香りの引き立ちが違ってきます。私は、この時のコーヒーの香りが大好きで、極論、この後、淹れたコーヒーを飲まなくても良いくらいです。
その間に、お湯を、飲むカップの半分くらいまで注ぎ、カップを温めておきます。
2分経ったら、お湯を注ぎます。
コーヒーが、ドリップされていくに合わせ、少しずつお湯を注ぎ、好みのコーヒーの濃さ(豆に対するお湯の量で調整)まで入れます。
淹れ終わったら、カップのお湯を捨て、少し待つと、残ったお湯が渇くので、そしたら飲むコーヒーを注ぎます。
そして、コーヒーを楽しむ。
淹れ終わったカスは、プラスチックの幅広い容器に入れて、外で乾燥させ、乾いたら、通気性の良い布などに入れ、靴箱やにおいの気になるところに置いて「防臭」剤として役立てます。少しずつでも快適に過ごすためにエコを意識しています。
コーヒー豆や挽いた豆は、冷凍庫で保存すると風味が落ちにくいと、コーヒーショップの店長に聞きました。我が家もそうしています。
今回、ネット検索では、様々な効能について記載がありましたが、良くないこともありました。
[2020年6月15日 NHK「逆転人生」(2019年7月の再放送)]高校中退から、2014年のワールドバリスタチャンピオンシップで第15代チャンピオンになり2連覇した、井崎英典氏(HP)のお話。生産者(コスタリカのエンリケ氏)と共に、最高のスペシャリティコーヒーを作り上げる。
彼が考える美味しいコーヒーの淹れ方は、以下の通り。今後、私も淹れ方を変えていきます。
井崎英典氏曰く、「コーヒーを囲む雰囲気が好き。コーヒーを飲むときは平和な気持ちになれるから。」の主旨を言っていた。
美味しい飲み物なので、うまく付き合って、ストレスを減らした楽しい生活にしたいですね。
暑い夏、どうしても飲みたくなるのが、「水出しコーヒー」。
コーヒー豆の焙煎の仕方には、大きく、1)シティーロースト 2)フレンチローストがあります。
通常ホットで飲む場合は、1)シティロースト なのですが、アイスコーヒー、水出しコーヒーの場合は、2)フレンチロースト でしっかりコーヒーの香りと味を引き出したほうが美味しいと思います。
冷たい飲み物は、味覚を感じにくくなっていますので、コーヒーの味を楽しみたい場合は、いつもと違う、深入りのフレンチローストを、細かく挽いて、100均の茶越しパック(100枚入り)に挽いた豆を詰めて、水に浮かべて一晩置きます。
もし、香り、味が薄い場合は、もう少し細かく挽くか、豆の量を増やすかで、自分にちょうどいい分量を見付けるのが良いと思います。
水出しコーヒーは、ホットコーヒーやアイスコーヒーより、あっさりとした飲み腰が特徴なので、コーヒーの苦みが苦手な方も大丈夫と思います。
アイスコーヒーの場合は、ホットで濃く淹れてから冷ますので、コーヒーの味をしっかり楽しめるメリットはありますが、冷たくなるまでに時間が掛かる、そもそもお湯を沸かさないといけないので、暑い夏には、ちょっと避けたいところ。
色々な楽しみ方がありますね。
今、コーヒーを楽しむ人たちとコーヒー生産者(農家)がWin-Winになる動きが加速している。それが、ダイレクトトレーディング(Direct Trading)。
コーヒー豆は、1シーズン1本の木から450gしか取れない。
コーヒー豆は、ブラジル以外の国は、1つ1つ手で実を摘んで、発酵させ、粘膜取り、乾燥させ、不純物不良を選別していく工程など9つの工程を経て、バイヤーに届く。非常に人出の掛かる農作物だ。特に、水の品質が豆の品質を大きく左右する。
しかし、コモディティ化された廉価コーヒーの豆は、種類、産地や農家に関係なくひとまとめにし、安い価格で取引されていたため、農家は非常に苦しい生活を強いられていた。一時期は、倍働かないと前年の収入が得られないくらいだった。
ところが、最近、「スペシャリティコーヒー」というマーケットが広がってきた。これは、バイヤーが直接農家のところに赴き、彼らとコミュニティを作り、実際に淹れたコーヒーの味を共有しながら一緒になってコーヒーを作っていく、その代わり、長期間の購入を約束する。そうすることで、冒頭の「ダイレクトトレーディング」によるWin-Winの関係が生まれてきている。
「スペシャリティコーヒー」の品質は、すべて出荷時の豆の品質で決まる。それをいかに生かすかは、コーヒーを焙煎し、淹れていくバリスタの腕に掛かっている。
「スペシャリティコーヒー」は、浅煎りが良い。深煎りは、誤魔化しが出来る。コーヒーは甘味、酸味などがワインのように虹の色のように変わる。品種と地域と農家ごとに変わる。
更に、淹れたての90度は、香りを楽しむ。味は、まるで水のような感覚。冷めてくると85度で多くの味、香りが感じられてくる。57度で奥行きが出て、次の層、次の層と次から次へと香りと味があらわれてくる。まさに、味のシンフォニーです。
そういう「スペシャリティコーヒー」のよくできた味を一度味わいとコモディティ化された廉価なコーヒーには戻れない。
日本にも「エスプレッソ」「カプチーノ」「コーヒー」に非常にこだわりを持つバリスタがいる。流行りとは異なる自分のスタイルを徹底的に貫いているところに素晴らしさがある。