報国寺 本堂 / Main hall of Hokokuji Temple
この日は、「鎌倉五山巡り」が主な目的で、「鎌倉駅」→「八坂大神」→「寿福寺（鎌倉五山）」→「杉本寺」→「浄妙寺（鎌倉五山）」→「報国寺」→「鎌倉駅」を回りました。
境内の散策を除いて、約6kmの移動距離です。約2時間半ひたすら歩きました。休みなく早いペースで移動したので流石に足が結構疲れました。
さて、「浄妙寺」の後に、ここ「報国寺」にやってきました。
金沢街道に並走している滑川に掛かっている「華の橋」を渡ると「報国寺」です。
「報国寺」(HP)(Wiki)に行くには、鎌倉駅から金沢街道を徒歩で30分弱（2.3km）掛かります。それなり疲れますので、バスで行くことをお勧めします。京急バス金沢八景、太刀洗方面行きに乗車し「浄明寺」で下車です。歩く場合は、「鎌倉鶴岡八幡宮」まで行き、そこから右に曲がり、途中左、右に大きく曲がりますが、ひたすら大きな道に沿って歩きます。（私は途中パン屋さんと神社に寄りたいところがあったので往復歩きました）
「鎌倉五山」の１つ「浄妙寺」の金沢街道を挟んでほぼ反対側に「報国寺」は有ります。
「報国寺」は、1334年に創建された、臨済宗・建長寺派の禅宗寺院です。開基は、室町幕府初代将軍の「足利尊氏」の祖父である「足利家時」。
開山は、天岸慧広（仏乗禅師）で、円覚寺の開山である無学祖元に師事し、中国で修業をした高僧です。
この「報国寺」は、孟宗竹の林があり、「竹の庭」が有名です。そのため「竹寺」とも呼ばれています。
また、「報国寺」は、永享の乱にて四代鎌倉公方持氏の嫡子義久自害割腹された地でもあります。つまり報国寺は関東に於ける足利公方終焉の地になります。
この谷間は、「宅間谷戸」とも言われ、宅間法眼一派の芸術家達が住った地としても有名です。近年では川端康成、林房雄、各氏等々寺領内に住んでいたと言われています。
宗派：臨済宗建長寺派
山号寺号：功臣山
建立：建武元年（1334年）
開山：天岸慧広
開基：足利家時（足利尊氏の祖父）、上杉重兼
本尊：釈迦如来坐像
コロナ禍で他の神社仏閣は、いつもより観光客が少なめなのですが、ここ「報国寺」は、結構観光客が多いです。山門に人が通らないタイミングをしばらく待っていたのですが、常に人が通っていく状況でした。
山門前から、木々が綺麗に刈り込まれています。手前は、紫陽花の木なので梅雨時には紫の花が映えているのだろうと思います。
山門自体は、比較的新しくできたように思えました。
山門を潜ると、枯山水の庭園が左手に広がります。杉苔と砂利石のコントラストがきれいです。
本堂に行く手前の階段の右手に池があります。「竹の寺」らしく竹から水が落ち池に注いでいます。木々の手入れはこまめにされているように思えました。
「報国寺」の本堂です。
鎌倉市指定文化財である「釈迦如来坐像」が祀られています。
本堂の右手には、迦葉堂（かしょうどう）があり、日曜座禅会が開かれ、誰でも座禅に参加することができるようです。（2020年11月1日現在は休止）
本堂の左側には、鐘楼があります。鐘楼の向こう側に人が集まっているの所は、本堂に向かって左にある、「御朱印」の受付、お守りなどのショップ、「竹の庭」に入るための拝観券売り場です。
拝観券は300円。更に600円払うと抹茶と干菓子を「竹の庭」内の休耕庵で食することができます。
本堂裏も枯山水庭園になっています。
枯山水庭園の横には、池があり、その向こう側には手入れされた木々が織りなすように茂っています。葉も色づき始めているように思えますが、まだピークには少し早いようです。
「竹の庭」の竹です。ここで、多くの方が竹を背景に写真を撮っています。
鎌倉中世の「やぐら」があります。足利家時（尊氏祖父）外、足利一族の墓になります。
孟宗竹の林がきれいに茂っています。