秋晴れの下、鎌倉の「材木座」と「大町」辺りをサイクリングし、気になった神社をお参りした。
今回は、「妙本寺」が目に入ったので立ち寄ってみた。
日蓮宗本山比企谷「妙本寺」(HP)(Wiki)は、以前訪れた小町にある「本覚寺」の東側にある滑川を渡ってすぐなので2分くらいでしょうか。鎌倉駅からは7分程度です。
開山は日蓮聖人で日蓮宗最古の寺院。開基は、源頼朝に仕えた御家人であった比企能員一族で、順徳天皇に仕えた儒学者比企大学三郎能本。創建年は文応元年(1260年)。
この比企能本は、北条一族と対立していた比企(ひきが)の一族で、建仁3年(1203年)「比企の乱」にて北条一族に滅ぼされた際に、幼少で京都にいたために難を逃れたようです。
その後、日蓮聖人に運命的な出会いをし、自分の屋敷を日蓮に与え、それが法華堂となり、この「妙本寺」の前身にあたるようです。
日蓮の弟子・日朗が妙本寺を継承して以降、1941年(昭和16年)まで、池上本門寺と「妙本寺」は両山一首制で一人の住職が管理していたそうです。
宗派:日蓮宗
山号寺号:長興山
建立:文応元年 1260年 鎌倉時代
開山:日蓮
開基:比企能本
本尊:三宝尊
総門を潜ると、境内なのかそうでないの左手に普通の家が何件か建っています。右手には、比企谷幼稚園があり建物のデザインもお寺にマッチしています。
そのまま進むと、左手に「方丈門」が見えてきます。ここを上ると、本堂の前に出ることができます。「方丈」という言葉が、「住職」「和尚」を意味しますので、本堂への近道としてご住職やお坊さんが上り下りする門なのかもしれません。会社や施設で言うと、「社員通用口」みたいなものでしょうかね。
「二天門」は、太陽の位置の都合で、光が余り入らなかったのでなかなか凝った彫刻で雰囲気があります。門の入口絵上には、綺麗な「龍の彫刻」があります。
この「二天門」の両側には、この「二天門」の名前の由来になる仏教の守護神である四天王のうち、持国天と毘沙門天の像を安置しています。
ちなみに、仏教の守護神四天王は、東の持国天,南の増長天,西の広目天,北の多聞天 (毘沙門天 )になります。
「二天門」を潜ると、綺麗に整備された境内があります。右手に、「手水舎」があり、その奥に「祖師堂」があります。
「祖師堂」は、鎌倉最大級の木造仏堂建築です。
「祖師堂」は、字のごとく、その宗派の開山や寺院の開基の像を祀ってある堂。宗派によって御影 (みえい) 堂,開山堂,法華堂などと呼ばれているます。
この「妙本寺」の場合は、開山の日蓮聖人の像が木造日蓮聖人像として祀られているところになります。
「祖師堂」は、瓦葺き入母屋造りで、向背の中間に龍の丸彫があります。かなりの作品です。「二天門」、「手水舎」、この「祖師堂」ともに龍の彫り物なので何か「龍」にまつわる話があるのだと思います。
「二天門」から出て、「祖師堂」に向かって左手に、開山の「日蓮聖人の銅像」があります。銅像の高さだけでも2m以上はありそうな感じでした。
この「日蓮聖人の銅像」に向かって左手に、「二天門」の横を通って進むと、右手の階段上方に、「鐘楼」があります。
更に進むと、「本堂」があります。先ほどの「方丈門」の階段を上っていくと、ちょうどこの「本堂」の正面に出ます。「本堂」の左隣には、「寺務所・書院」があります。