佐助稲荷神社(鎌倉)/ Sasuke Inari Shrine in Kamakura

源頼朝が鎌倉幕府のきっかけになったお告げにちなんで建てた「佐助稲荷神社」。朱の鳥居群が見ごたえあり。

この日、北鎌倉の「明月院」→「葛原ガ岡ハイキングコース」→「葛原岡神社」→「銭洗弁財天 宇賀福神社」→「佐助稲荷神社」を回りました。

佐助稲荷神社」は、「銭洗弁財天 宇賀福神社」に来るたびに、気になってはいたのですが、足を運ぶことはありませんでした。

今回は、一人気ままに自分のペースで回れるのでちょっと寄ってみることにしました。「佐助稲荷神社」に向かいながらWebの情報をさっと見てみると、非常に多くの朱色の鳥居が並び、また、拝殿、本殿が苔生し非常に趣のある場所だと思って歩みを進めました。

■目次

  • 「佐助稲荷神社」とは
  • 佐助稲荷神社 鳥居と手水舎
  • 佐助稲荷神社 拝殿と本殿
  • 佐助稲荷神社 古い稲荷群
  • まとめ

■「佐助稲荷神社」とは

佐助稲荷神社」(HP)(Wiki)は、平安時代の末期、平治の乱(1160)で敗れた源義朝は殺され、その子、幼い源頼朝は、平清盛の母の慈悲で伊豆に配流される。

その後、源頼朝の夢で、三日三晩稲荷の神霊翁が、平家討伐の挙兵を促したと言われる。そして挙兵し、念願の平家討伐が叶う。

討伐後、この「佐介ガ谷隠里」を霊地として社殿を作らせたのが始まり。

元々、源頼朝は、幼名が、「佐(すけ)殿」と呼ばれていた。その「佐殿」が助けられたということで「佐助」と稲荷神社の名前が付けられたと言われている。

開山は、良忠上人。彼が、子狐を助けたお礼に薬草の種子をもらい、その薬草のお陰で多くの人を助けたことがら、願をかけ白狐が供えられています。

佐助稲荷神社」は、永く鶴岡八幡宮の境外末社でしたが、明治42年(1909年)に独立した社となったようです。

今では、「佐助稲荷神社」は、源頼朝を出世させたことから「出世稲荷」と呼ばれ信仰を集め、受験生、就活生、起業家などが多く参拝に訪れる。また、朱の赤鳥居が多く立ち並んでいるため、インスタ映えするということで、学生など若者にも非常に人気のスポットになっているそうです。

建創:1190年-1199年)

社格:無格社

開山:良忠上人

主祭神:

  • 宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)は穀物を司る神様
  • 佐田彦命(さるたひこのみこと)は先導の神様(導きの神様)
  • 大己貴命(おおなむちのみこと)は国造りの神様
  • 大宮女命(おおみやひめのみこと)きれいな言葉で他人との間を仲良く保つ神様
  • 事代主命(ことしろぬしのみこと)は大国主命の子神

菩薩:十一面観世音菩薩(赤松幸運が彫った 5月18日開帳)縁結び

■佐助稲荷神社 鳥居と手水舎

閑静な住宅街を通っていくと、「佐助稲荷神社」の社合標石が見えます。何やら、小さい白狐人形が4体置いてあります。稲荷神社なので、そう狐ですね。更に先に、赤い鳥居がみえますので向かいます。

佐助稲荷神社 社号標石/ Name Plate of Sasuke Inari Shrine

思ったより、鳥居が幾重にもあります。確かに、若者に人気のスポットになりますね。さて、鳥居を通ります。

佐助稲荷神社 入口 / Entrance of Sasuke Inari Shrine

10秒くらい歩きましたが、まだまだ先がありそうです。

佐助稲荷神社 鳥居通過中 / On the way through Torii Gates of Sasuke Inari Shrine

所々に、狐の像が出迎えてくれます。

佐助稲荷神社 鳥居+狐 / Torii gate of Sasuke Inari Shrine and Fox Statue

30秒くらい歩いて、ようやく終わりが見えてきました。今までは、なだらかな階段でしたが、最後はきつめの階段です。

佐助稲荷神社 鳥居終着 / End of Torii gates of Sasuke Inari Shrine

コロナ禍で、利用できませんが、手水舎が右手にあります。ここでも、狐のお出迎えです。

佐助稲荷神社 手水舎 / Temizusha to purify

■佐助稲荷神社 拝殿と本殿

さて、苔生した拝殿、本殿と思いきや、すごくきれいな建物が建っています。「あれ?」ん~ちょっと考えました。一瞬、狐に騙されたのかと思ったり(笑)。

帰宅後、ネットを見て分かったのですが、2019年10月12日の台風19号で、甚大な被害をあったようで、本殿、拝殿、社務の建て替えをしているとのことです。

で、今、前にあるのが、「拝殿」です。(写真は撮っていないのですが、「拝殿」の右手には、新しい社務があります)

佐助稲荷神社 拝殿 / Pray place of Sasuke Inari Shrine

下の写真が被害を受ける前の拝殿です。(Wiki掲載の写真より)

佐助稲荷神社 以前の拝殿 / Previous pray place of Susuke Inari Shrine

拝殿の裏手に廻ると、更に急な階段があります。この上に、本殿があります。

佐助稲荷神社 本殿 / Main Hall of Sasuke Inari Shrine

こちらも、下の写真のような本殿の姿はなく、新しく着工する前の様子です。一応お願いごとをしました。非常に多くの白狐が飾られています。

新しい本殿は、2020年に完成の予定だったのですが、多分、このコロナの影響で、着工が遅れていると思われます。次回来た時には、新しい本殿を見られるかもしれません。

佐助稲荷神社 本殿 / Main Hall of Sasuke Inari Shrine

■佐助稲荷神社 古い稲荷群

拝殿の前の様子。

拝殿の左手に行くと、鳥居があります。

古い稲荷群の場所です。ここは、元々どうなっていたのか分からないのですが、多分、建物があったのではないでしょうか?

今は、苔生した石の上に、白狐が所せましと鎮座しています。

■まとめ

以前から気になっていた「佐助稲荷神社」にようやく参拝が出来ました。

台風19号の被害の件は、全く知りませんでした。よって、直前のインプット情報と、目の前に現れた社殿の違いに、一瞬混乱しましたが、事情を知って合点がいきました。被害以前の社殿をお参りできなかったのは残念ですが、自然の驚異も感じた出来事でした。コロナで、なかなか建造が予定通り進んでいないようですが、早く立派な社殿が揃うと良いですね。

それにしても、朱の鳥居は、思ったより長く、通り応えがありました。

次回参拝時には、また違った「佐助稲荷神社」を見ることができると思うと、ちょっと楽しみです。今回見なかった「霊狐泉」「十一面観世音菩薩」「」も次回ということで。

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Ohtani Hisao

1967年生まれ。高校卒業まで大阪→名古屋→福岡→島根で生活。今は、神奈川県逗子市に在中。都内の会社に勤め、同居は、妻と子供2人(2020年時点 大学生)。無理をしない程度に、読書、映画、美術鑑賞、スポーツを楽しんでいます。特に2019年春からSUP(Standup Paddle Surfin)に奮闘中です。ブログで奮闘ぶり更新中です。

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