光触寺(鎌倉)/ Kosukuji Temple in Kamakura
鎌倉の東のはずれ、一遍上人が宗祖の「光触寺」。「塩嘗地蔵」「頬焼阿弥陀」が有名。紅梅、白梅綺麗です。
暦上、真冬のなのに、春のような日が続いている。この日は、14度快晴。
久しぶりの鎌倉神社仏閣巡りです。フリーペーパー「KAMAKURA MAP おしえて鎌倉」を眺めていて、まだ行っていない場所で、「緊急事態宣言」中なので電車に乗らずに、自転車で行けるところを検討。
十二所地域(鎌倉の東端)、「十二所神社」→「光触寺」→「明王院」→「松久禅寺」に訪れました。
■目次
- 「光触寺」とは
- 光触寺院 山門
- 光触寺 本堂と境内
- 宗祖 一遍上人の像
- 十二所神社
- まとめ
■「光触寺」とは
「光触寺」(HP)(Wiki)は、鎌倉時代の末期に浄土宗の一宗派「時宗(じしゅう)」で、一遍上人が興こしたものです。
鎌倉三十三観音霊場第7番札所、鎌倉二十四ヵ所地蔵第5番札所とされて、総本山は、藤沢市の「清浄光寺」。
宗派:時宗(じしゅう)
山号:岩蔵山
院号:長春院
別称:頬焼阿弥陀、火印堂
建立:弘安元年(1278年)
中興:1688年 – 1704年、1854年 – 1860年
開山:作阿
開基:一遍
本尊:阿弥陀三尊
この「光触寺」は、一遍上人の開山前、「岩倉寺」、別名「火印堂」と呼ばれていた。
この「火印堂」は、光触寺に伝わる絵巻『頬焼阿弥陀縁起』の詞書に、町局(まちのつぼね)という女性の求めにより、彫刻家として名を馳せていた運慶に阿弥陀三尊像を彫ってもらった。ところが、その町局に仕えていた万歳法師がその像の盗みを疑われて、頬に焼き印を押されたが、焼き痕が残らない。
その後、町局の夢に阿弥陀仏があらわれ、「なぜ、私の頬に火印を押すのか」と言った。そして朝、阿弥陀仏の頬に、万歳法師につけたはずの焼痕が付いていたということから由来されている。
本尊の「阿弥陀三尊像」以外に、稲荷神像、聖観音菩薩立像(平安の定朝作)が安置されている。
■光触寺 山門
山門は、1804年~1818年に村民によって建てられたとか。
1923年までは、茅葺屋根だったらしいのですが、その後、瓦屋根になったそうです。
■光触寺 本堂と境内
落ち着いた佇まい。「常夜燈」があるので、夜は明かりがついているのかな。
本堂の前には、紅梅が一分咲
境内には、「塩嘗地蔵」(しおなめじぞう)があります。言い伝えでは、当時、金沢六浦地区から朝比奈経由して塩が運び込まれていたとも言われ、商売繁盛を祈願して、通り沿いの地蔵に供えていたそうだが、帰りには無くなっていたということがら、この石造が塩を嘗めたに違いないということで、その名が付いたようです。当時の地蔵の場所から、この「光触寺」の境内に移設されたそうです。
本堂の右手に廻ると、池があり、景観が整えられています。お参りする人は、更に奥に行け、正面からこの庭を見ることができるそうですが、私は叶いません。みごとな白梅も見ることができそうです。
■宗祖 一遍上人の像
この「光触寺」の宗祖の「一遍」は、1239~1289年の鎌倉中期の時宗(じしゅう)の開祖です。Wikiによると、その名前は、「一にして、しかも遍く(あまねく)」の義で、南無阿弥陀仏を一遍(一度、一回)唱えるだけで悟りが証されるという教義であり、智は「悟りの智慧」、真は「御仏が示す真(まこと)」を表すとのこと。
伊予国(愛媛県)のもともと豪族河野家の第二子、松寿丸として生を受けた。父の勧めで天台宗に出家し、大宰府、善光寺、窪寺、四天王寺、高野山、鹿児島神宮を転々とし名を高め、1289年鎌倉入りを拒絶された地、更に、石清水八幡宮、厳島神社、繁多寺、大山祇神社1などを転々とし、摂津兵庫津の観音堂(後の真光寺)で没する。
和歌や和讃によるわかりやすい教化や信不信・浄不浄を問わない念仏勧進は、仏教を庶民のものとする大いなる契機となった。
■十二所神社
「十二所神社」(じゅうにそじんじゃ)、もともと「光触寺」の境内にあったそうですが、この地に移設されたようです。
こじんまりとして、静かな場所です。
祭神:天神七柱(あまつかみななはしら) 地神五柱(くにつかみいつはしら)
利益:子孫繁栄
境内社:疱瘡神 宇佐八幡 地主神 山の神
■まとめ
「光触寺」を「こうそくじ」と呼ぶのですが、「こうしょくじ」かと思っていました。また、光の触媒という最先端な連想もしましたが、お寺なので、光に触れるのでしょうね。
宗祖の一遍上人は、歴史の本で目にしたことがあったが、豪族の家に生まれ、出家し、全国を回り修行し、仏教を庶民にわかりやすく説いて回った方だということが分かった。
手入れが行き届いた整然とした境内でした。
■鎌倉にちなんだ品物
この鎌倉小川軒のレーズンウィッチ、むちゃくちゃ美味しかった。
鎌倉土産の定番。鳩サブレ―。
これはすごい。鎌倉の長谷の通りにある酒屋さんにあったすべての地ビールが組み込まれているのかも。。。美味しかったな。
江ノ電乗った帰り、ついつい晩御飯向けのお土産に買ってしまう。。。