Categories: 映画

ルーシー(2014年)

スカーレット・ヨハンソン演じるルーシー。脳を100%使う初の人類になる話。ある意味面白い。

比較的長い映画(2時間以上)が多い中、寝るまでの1時間半で見られる作品を探していたところ、ジャケットにアップで映っているスカーレット・ヨハンソンの写真に引き付けられ、見ることにした。全く、作品の内容も知らずに。

主人公は、映画タイトルの通り「ルーシー」という女性。映画としては、微妙さが残るのだが、ある意味振り切っていて楽しめるかもしれない。実は、作品の中でキーとなるのが、この「ルーシー」という名前。博学な方は知っているかもしれないが、私は全く知らなかったのだが、下図の写真にあるのが復元写真です。1974年エチオピアで発見された約318万年前のアファール猿人を「ルーシー」と名付けられているのだ。

ルーシー/Lucy

ルーシーは、小さな二足歩行の動物であり、学名「アウストラロピテクス・アファレンシス」で、絶滅種に属している小柄な二足歩行の猿人の化石で、ビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」に由来しているとのことだ。なかなか粋なクールな命名をするよね。

テキサス大学オースティン校の人類学と地質学のジョン・カッペルマン教授はルーシーの右上腕骨(肩から肘まで通る長い骨)に骨折の跡があり、これは彼女が「地面に向かって垂直に落下したとき、腕を骨折した結果」亡くなったとして、人類に進化に対して興味深い課題を提供したとのこと。

話を戻すと、主人公ルーシーが、CPH4と呼ばれる胎盤でわずかに生成される薬をある事件に巻き込まれ摂取してしまう。その結果、通常10~15%という脳の稼働率を最大限100%まで出来てしまう、というのである。映画の中では、20%、30%・・・・・80%、90%、100%と変わっていく。まあその時できることは冒頭で書いたように、何だかな、という感じではあるが、超人になる途中で、ネットワークからあらゆる知識を吸収していく。80%を超えると、場所と時間を自由に操ることができる。その時、古代に帰り、猿人の「ルーシー」に出会う。そして、まさにETのポスターのように人差し指どうして交信をし、また更に過去に移動する。この交信が、猿人が人類に進化したきっかけ、更には現在の世の中の発展につながる知識を与えたというのだろう。

100%なったらさてどうなるでしょう。気軽な気持ちで見られる作品です。

Ohtani Hisao

1967年生まれ。高校卒業まで大阪→名古屋→福岡→島根で生活。今は、神奈川県逗子市に在中。都内の会社に勤め、同居は、妻と子供2人(2020年時点 大学生)。無理をしない程度に、読書、映画、美術鑑賞、スポーツを楽しんでいます。特に2019年春からSUP(Standup Paddle Surfin)に奮闘中です。ブログで奮闘ぶり更新中です。

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