主人公モリー・ブルーム役を、ジェシカ・チャステインが、弁護士役をイドリス・エルバ、モリーの父親役を ケビン・コスナーが務める。
この映画は、モリー・ブルームの自叙伝『Molly’s Game: From Hollywood’s Elite to Wall Street’s Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground Poker』を基に制作されている。もちろん、私は彼女を知らない。彼女は、幼いころから、心理学者の父親から、スキーと勉学に厳しい教育を受ける。幼いころ脊髄損傷で、背骨にボルトを打ち、その後もモーグルフリースタイルの競技を続け、オリンピックの選考会で、視界が悪い時に目印のために撒く小枝に足を引っかけ転倒。競技人生が終わる。大学から法律家への道もあったが、何かに囚われ、親元を離れバイトからギャンブルの道へ足を踏み入れる。そのギャンブル(ポーカー)のテーブルには、有名なスポーツ選手、企業家、映画スター、億万長者などばかり。破格な金銭のやり取りが行われる中、自ら経営を始め、命の危険にさらされる。その内、マフィアなどの摘発があり、それに関わり、非合法が取引があったとされ、FBIの操作が入り、すべての資産を没収される。また、裁判になる。
彼女は、弁護士と過去の出来事を話し始めるが、肝心なギャンブルのプレイヤーの名前を頑なに明かすことを拒み続ける。
そういう中、ニューヨークのスケート場で、久しぶりに父親に出会う。父親と短い会話の中で、双方の蟠りが解けていく。父も、幼きモリーが、自分の事や世の中のことを悟っていることに苦しみ続けていた。モリーも父親の愛を感じていなかったが、実は、心から愛されていたことを知る。その後、自ら「有罪」道を選ぶ。
が、裁判の判決は、モリーが行っていたことが有罪ならば、ウォール街ではもっと酷いことが行われているという理由で、「無罪」となる。没収された資産としばらく失われていた家族の愛を改めて触れるという話。
最後のモリーが、チャーチルの格言「成功とは、失敗から失敗へ情熱を失わずに進むこと」に対して、モリーの決意は、「私は、もう後には引けない」という。
ギャンブルの時は、話の展開は面白いながら、あまりすっきりしない感じで見るのを辞めようかと思ったが、最後は、良い結末が待っていて最後までみて良かったと思う。