マット・デイモン主役の作品で、評価が高いので、見ることにした。
話としては、あまりハラハラドキドキすることもなく、落ち着いて見られる作品。
今、アメリカが力を入れている「シェールガス」の掘削場所確保のため、グローバル・クロスパワー・ソリューションズ社(グローバル社)や様々な会社が、アメリカ合衆国内の農場、地主に掘削権を得る交渉をしている。
スティーヴ扮するマット・デーモンは、同じ会社のスー(フランシス・マクド―マンド)と、ペンシルベニアのある街にやってきた。そして、契約することで大金が入ってきて、生活が楽になり、子供を大学にやることもできる可能性を訴え、いくつかの地主と契約を結んでいく。が、途中、高校教師が、水圧掘削法の危険性を説き、後日、町民の間で投票を行うことで、開発の是非を問うことになった。また続いて、環境保護団体と思われる活動家が、農場が汚染される話を町中に広める。
そういった逆境の中、スティーヴは、街の一角に、縁日みたいなものを開くことで、反対者との距離を縮めることを考える。街の人たちも、スティーズ自信は、いいやつだし信頼がおけると思いつつも、開発となると悩む。危険性もスティーズは、ゼロだと言うが、信じられない。しかし、縁日の当日、嵐になり、その策は実行できなくなる。
投票の前夜、環境保護団体の活動家が、事実と異なることを言って回っていることが判明。それを、本人に確認すると、実は彼もグローバル社のスタッフだった。高校教師の話で、動転したスティーヴに対して、会社が彼を派遣したらしい。そして、投票を中止にすることを目的としたようだ。つまり、街中の反対事実を残さず、個別契約で押し切ろうとしたと思われる。
投票の当日、活動家の嘘を、街の人たちに伝えると、一様に驚かれる。ところが、スティーヴは、自分の過去の祖父との会話を思い出し、「海に近いオハイオ州で、毎年毎年さびた壁のペンキ塗りをさせられていた。何故、ペンキ塗りをするのかと聞いたら『他の人はペンキを塗らないだろう(この家のペンキは、自分たちで塗るしかない)』と、目の前にあるものを大切にすることを教えられた」と話し、「開発のリスクがゼロとは言えない」何と語った。投票結果は、反対に終わった。
自然を守ることの大切さを説いた映画で、いい映画だと思ったが、話の流れが良く理解できないところがあり、映画としては、ちょっとイマイチのような気がしました。