Categories: 映画

プロミスト・ランド(2012年)

アメリカの成長分野、シェールガスの環境問題を扱った作品。

マット・デイモン主役の作品で、評価が高いので、見ることにした。

話としては、あまりハラハラドキドキすることもなく、落ち着いて見られる作品。

今、アメリカが力を入れている「シェールガス」の掘削場所確保のため、グローバル・クロスパワー・ソリューションズ社(グローバル社)や様々な会社が、アメリカ合衆国内の農場、地主に掘削権を得る交渉をしている。

スティーヴ扮するマット・デーモンは、同じ会社のスー(フランシス・マクド―マンド)と、ペンシルベニアのある街にやってきた。そして、契約することで大金が入ってきて、生活が楽になり、子供を大学にやることもできる可能性を訴え、いくつかの地主と契約を結んでいく。が、途中、高校教師が、水圧掘削法の危険性を説き、後日、町民の間で投票を行うことで、開発の是非を問うことになった。また続いて、環境保護団体と思われる活動家が、農場が汚染される話を町中に広める。

そういった逆境の中、スティーヴは、街の一角に、縁日みたいなものを開くことで、反対者との距離を縮めることを考える。街の人たちも、スティーズ自信は、いいやつだし信頼がおけると思いつつも、開発となると悩む。危険性もスティーズは、ゼロだと言うが、信じられない。しかし、縁日の当日、嵐になり、その策は実行できなくなる。

投票の前夜、環境保護団体の活動家が、事実と異なることを言って回っていることが判明。それを、本人に確認すると、実は彼もグローバル社のスタッフだった。高校教師の話で、動転したスティーヴに対して、会社が彼を派遣したらしい。そして、投票を中止にすることを目的としたようだ。つまり、街中の反対事実を残さず、個別契約で押し切ろうとしたと思われる。

投票の当日、活動家の嘘を、街の人たちに伝えると、一様に驚かれる。ところが、スティーヴは、自分の過去の祖父との会話を思い出し、「海に近いオハイオ州で、毎年毎年さびた壁のペンキ塗りをさせられていた。何故、ペンキ塗りをするのかと聞いたら『他の人はペンキを塗らないだろう(この家のペンキは、自分たちで塗るしかない)』と、目の前にあるものを大切にすることを教えられた」と話し、「開発のリスクがゼロとは言えない」何と語った。投票結果は、反対に終わった。

自然を守ることの大切さを説いた映画で、いい映画だと思ったが、話の流れが良く理解できないところがあり、映画としては、ちょっとイマイチのような気がしました。

Ohtani Hisao

1967年生まれ。高校卒業まで大阪→名古屋→福岡→島根で生活。今は、神奈川県逗子市に在中。都内の会社に勤め、同居は、妻と子供2人(2020年時点 大学生)。無理をしない程度に、読書、映画、美術鑑賞、スポーツを楽しんでいます。特に2019年春からSUP(Standup Paddle Surfin)に奮闘中です。ブログで奮闘ぶり更新中です。

Recent Posts

「鬼滅の刃」無限列車編(2020年)

単行本に忠実なストーリーとセリ…

4年 ago

英国総督 最後の家(2017年)

戦後のインド独立とパキスタン建…

5年 ago

ザ・サークル(2017年)

情報一元管理とプライバシーの問…

5年 ago

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2019年)

イギリス、ビクトリア女王の辛い…

5年 ago

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年)

自然の美しさと多くの人の命を守…

5年 ago

わたしは、ダニエル・ブレイク(2017年)

カンヌ国際映画祭パルムドール受…

5年 ago