アマゾノミクス(アンドレアス・ワイガンド著)


アマゾン、フェイスブック顧客データへの取り組みをデータ・サイエンティストの視点で解析

破竹の勢いの「アマゾン(Amazon)」。AmazonにしてもFacebookにしても決済カードに紐付いた「購入履歴」と「商品レビュー」、自分の存在確認とネットワークのための「いいね」のクリック、すべてユーザーからのデータをうまく利用したビジネスである。

この本は、そうしたデータに基づくビジネスを科学的に解説した元amazonで、チーフ・サイエンティストとして働いていたアンドレアス・ワイガンド氏によるものである。

内容が濃いので、中の説明は省くが、章立てを紹介する。

  • データ、データ、データ! すべてがデータになる時代
  • データの積み重ねが財産になる
  • 「いいね!」はあなたを映す鏡
  • そのつながりが経済を動かす
  • 1兆個のセンサーがあなたを記録する
  • もしフェイスブック・ユーザーが死んだら
  • ウーバーのドライバーは悩んでいる
  • データエコノミー
  • データをわれわれの手に取り戻す

すべての革命のはじまりは、一人の人間の心に芽生えた思想にすぎない。同じ思想が別の人間の心に浮かんだとき、新たな時代を拓く鍵となる。(ラルフ・ウォルド・エマーソン)

これからの将来、Amazon、Facebook、Uberなど顧客が自ら発したデータだけでなく自動運転、街中の防犯カメラ、スマホのGPSデータなど望まないデータにあふれる世の中になる。個人情報という観点では課題もあるが、それらの情報をいかに効率よくビジネスにつなげていけるかが重要になってくる。

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