すごい心理学(内藤誼人著)
内藤誼人氏の「すごい心理学」は、身近な出来事を、どこかの研究者が統計、検証をした裏付けて紹介。
心理学の本は、結構とっつきにくいものが多いが、この本は、有名な主にアメリカの大学の研究を基に、普段私たちの身の周りで起きる心の動きを裏付ける流れで記載している。
まあ、どうでも良いことも記載されているが、そのどうでも良いことも、どこかの誰かが規模はともかく研究(アンケート、検証などの調査)をしているところも面白い。経済効果として、その研究が給料をもらうことに見合うのかを考えたら駄目なのでしょうね。それは、国や学校の余裕ということなのかもしれない。
さて、気になった題材を列挙してみます。
- ワインやビールは、値段が高い方が美味しいと思う傾向にある。中身が同じにも関わらず。。。薬も「効く」と思えば効果が出るらしい。(プラシボ効果)
- お店の売り上げを上げるには、良い香りを漂わせることが効果的。特に、ラベンダー。
- 慣れた行動は人に見られた方が、不慣れな行動は人に見られない方が効率が上がる。
- 美人やイケメンは、たいていの人からやさしくしてもらえる。(ビューティ・プレミアム)
- ネットで物を購入する時、ほとんどの人は、複数サイトで検索していない。消費者は、面倒くさがり屋。
- 対人距離は、地位の高い人とは、長くなりやすい。
- 男性は、相手によくみられるのは、足元の靴ではなく「顔」。女性は、「身体全体」なので靴も大切。
- 笑顔のサービスは、ストレスを生む。
- 晴れの日は、株の終値が上がる。曇り、雨は、天気に無関係。
- 有権者は、候補者の政策ではなく「有能そうな顔」で判断することが多い。
- 独身者よりも既婚者のほうが死亡率が低い。
- 右利きの人が両手を組んだ時右の親指が上に来ると左脳型。左利きの人は左指が上に来ると左脳型。左脳型は、頭脳派で言語能力に優れ分析的。右脳派は、創造性に優れ直観的判断。
- 都会の人は、「わざわざ自分が人助けしなくても、他の人が助けるに違いない」と考える。(責任の拡散現象)
- 悪い行為を見ても、「見て見ぬ振り」をすることは普通。
- 人は、根拠はないが、「自分だけは絶対に大丈夫」と考える。
- 人は、自分は、平均以上だと自惚れてしまう傾向にある。(平均以上効果)
- 上位者からの命令や指示は、(間違っていても)基本的にそのまま従う。
- 厳しい親の元で育った子供は、クラスで人気がなく、受容的な親の子供はクラスで人気者になる。
- 悪夢ばかり見るのは当たり前。
- 顔が大きいほど出世しやすい。
- 凶悪犯に立ち向かうのは、体格が大きく、人命救助の訓練を受けている、護身術を身に付けている人がほとんどなので、無理することはない。
- 嘘でもいいのでポジティブな発言をする人は、気分もポジティブになる。
他にも、色々紹介されているので、面白いですよ。