比叡山延暦寺(その2)


日本仏教発祥の地の1つ、最澄が開祖の比叡山延暦寺(東塔地域~坂本ケーブル)

先回、比叡山延暦寺(その1)では、参拝の決意から出町柳駅、八瀬比叡山口、ケーブル八瀬、ロープ比叡、比叡山頂、横川(よかわ)地域、西塔(さいとう)地域の行程を紹介した。

東塔入り口の案内地図
東塔入り口の案内地図
大講堂
大講堂
鐘楼
鐘楼

いよいよ、東塔(とうどう)地域です。まず、大講堂が目に入ってきます。立派な建物です。その右手に、鐘楼があります。50円で、1回突けます。もちろん突きました。我ながらいい音を出すことができたと思います。しばらく、余韻に浸っていました。階段を降りると、国宝である根本中堂です。

根本中堂
根本中堂(2025年まで改修中)
文殊楼
文殊楼

根本中堂は、仏教伝来者として空海と並び称される伝教大師最澄が延暦7年(788年)に草庵をこの地(比叡山)建てたことから始まる。もちろん、現在の形はその後作られたもの。その後も焼き討ちなど焼失も幾度経て、現在の建物は、徳川三代将軍家光の命で再建されたものらしいです。根本中堂は、最澄が彫ったとされる薬師瑠璃光如来と、彼がともした灯火が有名です。灯火は、1200年間一度も消えることなく「不滅の法灯」とされています。「ブラタモリ」では、特に、灯火の油さしは、当番や時間も決まっていなく、各々の僧侶が自らの判断で行っているらしいとのこと。

大黒堂
大黒堂

2015年から2025年まで、根本中堂は大改修中で、あいにく周囲は趣のない建設用の白い壁で覆われています。ですが、中に入って、薬師瑠璃光如来と「不滅の法灯」を見ることができます。自分の視点と同じ高さに、薬師瑠璃光如来が見えるよう、祭壇は2mくらい下から設置されています。これは、仏様は皆と同じ目線にあるという意味のようです。僧侶の方に直接、「「火」というものは、教えにとってどういう意味があるのですか?」とお聞きし所、「「火は、御利益(ごりやく)」を意味し、常にそのご利益が皆のもとに与え続けられることが大切」とのことでした。

坂茂呂ケーブル(ケーブル延暦寺駅(
坂茂呂ケーブル(ケーブル延暦寺駅)
坂本の街望む(ケーブル延暦寺駅前広場から)
坂本の街望む(ケーブル延暦寺駅前広場から)

その後、文殊楼、大黒堂、萬拝堂に参って、一休み。こま団子とお茶を頂き休んでいると、時計が13時20分を指しています。改めて、パンフレットを見ると、東塔地域には、まだ阿弥陀堂と東塔があることに気づいたのですが、ケーブルカーに遅れると仕事に遅れるので、断念しました。休まなければ行けたかもしれませんが、後の祭りです。

坂本ケーブル
坂本ケーブル

萬拝堂から、坂本ケーブルまでは近いのかなと思っていると、なんと500mあります。定員で乗れなくなるといけないので、パソコンと本が入った重たい鞄を持ちながら走り続けました。5分前に着き、定員制限も何とか大丈夫でした。日本最長のケーブルカー「坂本ケーブル」に乗り、今度は、琵琶湖を眼下に見下ろしながら、明智光秀が当時していた坂本まで降りました。街には、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の幟があり、偶然とは言え、改めて気づかされました。

パンフレット地図
パンフレット地図

仕事のあと、メンバーと京都の「おばんざい」のお店で飲んでから帰宅。一応、気になっていた延暦寺を参ることができ有意義な出張でした。ただ、意外だったのが、鎌倉鶴岡八幡宮のようにもっと多くの人が参拝しているのかと思ったら、そうでもなかった。参拝経験のあるKM氏と職場のIH氏の話だと、京都の町から延暦寺まで距離や費用が結構掛かるので、人はそれほど足を運ばないのではないかという結論に至りました。

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