常栄寺 ぼたもち寺(鎌倉)/ Joeiji Temple in Kamakura
日蓮の命を助けたと言われているありがたいお寺『常栄寺』。狭い境内に四季折々の植物がびっしり。
フジテレビ「なりゆき街道旅」(2020年10月25日放送)で訪れたということで寄ってみました。
この放送では、神社仏閣として訪れたのは、「建長寺」「宝戒寺」「鎌倉宮」「常栄寺」「葛原岡神社」だったようです。「常栄寺」は、その番組の中で「日本唯一の首つなぎの寺」として紹介されています。
■目次
- 常栄寺とは
- ぼたもち寺の由来
- 常栄寺 ぼたもち寺の山門
- 常栄寺 境内と本堂
■常栄寺とは
日蓮宗のお寺。慶長11年(1606年)に建立ですが、草庵としては、鎌倉時代からあったもので、源頼朝が山上に由比ガ浜を遠望するための桟敷を作ったのが興りとされるようです。次に触れますが「ぼたもち」の由来となる印東祐信の妻の法名『妙常日栄』にちなんで『常栄寺』となったとのこと。
宗派:日蓮宗
山号寺号:慧雲山(けいうんさん)
建立:慶長11年(1606年) 江戸時代
開山:日詔
開基:日祐
本尊:三宝祖師
■ぼたもち寺の由来
この前身となる草庵の守護をしていたのが印東祐信と言う方。文永8年(1271年)の龍ノ口法難の際、「立正安国」を唱え処刑のため刑場に引かれて行く日蓮に、印東祐信の妻(日蓮宗の尼僧)が、『胡麻ぼたもち』を捧げた、という伝承があるようです。その後、日蓮は奇跡的に刑を免れたことから『胡麻ぼたもち』はご利益がある「御首継ぎに胡麻の餅」として有名になったとのこと。
毎年9月12日(法難のあった日)には、参詣人にもぼた餅が供養接待されているようです。
■常栄寺 ぼたもち寺の山門
門に表札として『ぼたもち寺』と赤地に金文字で堂々と表しているところが個人的に少しほっこりしました。「常栄寺」は、その下に添えている程度。
門の上にも、詠が書かれています。
ちょっと独特な門の屋根ですね。
■常栄寺 境内と本堂
境内は、所狭しと様々な植物が植わっています。ひと際目につくのが、本堂の戸の青色です。
次に目についたのが、「茗荷(みょうが)」です。そう古い家の庭などに自生していたりしますが、初夏の香味野菜です。この独特な香りの成分は、「α-(アルファ)ピネン類」。針葉樹のマツやヒノキと同じ成分でリラックス効果があります。脳からのアルファ波の発生を増加するなどの効果があるらしいです。また、食欲を促進し消化を助ける・発汗を促し体温を下げるなどの効果もあり、夏に持ってこいの香味野菜なのですね。(話が逸れました。。。)
稲荷神の社が祀られていますが、由来は分かりませんでした。
何だか、『ぼたもち』食べたくなってしまいました。
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