Categories: SUP、サーフィン

ウェットスーツ(ON’s SURFSUIT)

フルオーダーのウェットスーツをついに購入。着て冬の海に出てみました。今までと違って、海に数回落ちても凍えなかった。

後半、オレンジ色([2020年12月6日更新])のところが実際に着用したレポートです。

[2020年10月9日記載]

2019年春からSUP(Standup Paddle)を初めて、早いもので約1年半が経過した。

SUP サップ Standup Paddle 逗子海岸

今まで、寒い時期は、スクールでウェットスーツレンタルしていた。ところが、私の体形が、細身の長身なので、レンタルすると身長に合わせたサイズになるので、体にフィット感がほとんどない状態で利用していました。

昨年の秋~今年の春までの寒い期間は、まだ安定してボードに乗っている状況ではなく、うねりが大きい日や波乗りの際には、必ず落水するため、その都度、体とウェットスーツの間に、海水が一流れする状況だった。そのため、震えながらSUPを楽しむというか、体に鞭打つ感じで、うまくなりたい一心で1回/月の頻度でスクールに行っていた調子だった。

この寒さは、結構トラウマになっている。

が、実際、体にフィットしたウェットスーツが、どのくらい暖かく感じるのかの経験がないだけに、お金を掛けて自分のサイズにあったウェットスーツにすべきか、この夏悩んでいた。

ウェットスーツ既製品だと、Webを見ると、2万円で「フルスーツ」が購入できるようですが、フルオーダーだと、そういうわけにもいかない。自分で必要な体の寸法を測ってWebでオーダーするというショップも存在するようですが、それだとやはり5万円以上かかる。

自分の体形に合ったウェットスーツがどのくらい暖かいか分からないが、フルオーダーのウェットスーツを作らないことには良さも認識できないという、「鶏が先か?卵が先か?」のロジックになってしまった。

とにかく、あの寒い体験は、コリゴリなので、スクールで紹介されたサーフショップに行って、サイズを測ってもらい(25か所、20分)、見積もってもらった。

測定ポイント

見積るにも、ウェットスーツには種類があり、形や素材を仮決めないといけない。

まず、『形』です。スクールの人からは、初めて購入なら、「ロングジョン」と「ロングスリーブ タッパー」が、天候に合わせて色々な組み合わせて着られるから使い良いと言われた。通常レンタルのウェットスーツは、「フルスーツ」ですが、それだと1着なので、6万円前後+税。素材が良くなると65000円+税だが、「ロングジョン」と「ロングスリーブ タッパー」になると、2着になるため、78000円+税になる。

ウェットスーツ種類

ショートレングスやショートスリーブは、これからの時期には無いので、「シーガル」「ロングスプリング」「ショートスプリング」は選択肢には無い。

結局、悩みに悩んで、「フルスーツ」ではなく、おすすめの「ロングジョン」と「ロングスリーブのタッパー」をオーダーすることに決めた。(バブル時に、ブランドの皮コート買った以来、着るものにこんな贅沢したことないよ~)

FacebookやTwitterのリプライでも、皆さん、着るものの中で、一番贅沢品と口を揃えて反応されているので、皆さんそうなのですね。

次は、『素材』を決める必要がある。元々は、「ドライスーツ」まで行かなくとも、冬に出来るだけ寒さを感じないために「セミドライ」のつもりでいて、お店の人に相談した。すると、関東で「セミドライ」は、12月~2月の極寒の天気や、その時期サーフィンみたいにずーっと水に浸かっている場合には必要だが、そうでないなら、通常の「ウェット」素材で、2㎜、3㎜、特に寒がりなら5mmを選択をした方が良いとのこと。伸縮性を取るか、強度を取るかの二者選択で、伸縮性を選んだ。

最後に、『色』を決める必要がある。「ロングジョン」で3色。「ロングスリーブのタッパー」も3色。もちろん、「ロングジョン」の上に「ロングスリーブのタッパー」を重ね着する仕様だから、そこもある程度色を合わせておいた方が良さそうです。選べる色も20~22色もある。多すぎて近い色もあるので非常に悩ましいです。また、カタログとお店にある実際の布カラーサンプルでは、色合いが全然違うものもあります。

自分も歳なので、地味な色の方が良いかと思いつつも、「ウェットスーツ」の役割である、

  • 保温機能:寒さから守る
  • 保護機能:怪我から守る
  • 他人からの認知性:相手に気づかせる、もしもの時も発見されやすい。

を考えると、スクールの「ウェットスーツ」は、ほとんどが、上下ブラックなので、それとは違って、目立った色を入れておく必要性も感じた。スクールに置いてある人のウェットスーツを見ると、地味な色から奇抜な色の組み合わせのもの様々なので、尚更悩んでしまう。

色も、悩みに悩んだ結果、以下の色にした。

「ロングジョン」は、ブラックは止めて、「スキン仕上げ」の「カーボンスキン」というカーボンファイバーを織ったようなデザインのものにした。また、この「カーボンスキン」を色分けせずに足から胸までを同じ素材にすることにした。肩の部分は、「他人からの認知性」を考え、ジャージの「オレンジ」にした。

「ロングスリーブ タッパー」も、腹部分は、「ロングジョン」の素材の流れで「カーボンスキン」、肩の部分は、「ロングジョン」合わせで「オレンジ」とした。残りは、胸の部分なのだが、派手にするか、ブラックにするか、「カーボンスキン」で揃えるか、はたまた、ブラック以外の無難な色にするかを悩んだ。その結果、「ダークブルー(紺)」を選択し、「オレンジ」を目立たせ、飽きの来ない紺色を配色することにした。

お店の人の話だと、「スキン仕上げ」は、表面が撥水するので、水が掛かってもすぐ流れ落ち、表面が濡れ続けることがないため気化熱を奪われにくい性質があるとのことです。その話から、一番肌に接する「ロングジョン」の、寒さを感じる、胸から下半身を、この「スキン仕上げ」にした。

一方、「ジャージ処理」になると、ジャージの色付き布をスキン素材に貼っているので、独自の色が選択できるメリットとは別に、いつまで経っても表面が乾かないために気化熱が奪われ、寒く感じやすいとのことです。

製作のリードタイムは、寒さが深まってくると、オーダーが混むらしく、混むと1か月くらい掛かるらしい。通常混んでいないときは、2週間くらいで完成するらしい。

ウェットスーツ完成したら、ブログ更新です。

[2020年12月6日更新]

結局完成までに、約8週間掛かった。

オーダーした時期が、若干遅かったために影響が大きくなってしまったと思うのですが、コロナ禍の影響で、工場の人員縮小がされたにも関わらず、巣ごもり需要で、海で遊ぶ人たちが増えたために、ウエットスーツはバックオーダーを多く抱えてしまったとのことらしいです。

ショップの人も、今年の夏は、ウィンドサーフィン、SUPの体験者が異常なくらい多かったとのこと。ウィンドサーフィンに関しては、20数年来の特需らしい。

ショップに届いたウエットスーツは、スクールに先週末に運んでいただいていたため、先日のスクールで着ることができました。ここ1か月、スクールオーナーの御厚意で、ウエットスーツが届くまでウエットスーツを無料レンタルして頂きました、非常に感謝します。

実際にスクールで、マイウエットスーツを着てみると、凄いピッチピッチ。肋骨が浮き出ているかも(?)とにかくピタッとしていてるが、関節部分は、柔らかい別素材なので、容易に曲げることができます。

購入したウエットスーツ(前側)

足の部分にはジップが付いていないので、買い物時のビニール袋を足に履いて、足を通すようにショップの方とスクールのオーナーに言われた。確かに、袋なしには素材の抵抗があってなかなか履けないです。袋を履いたら、スーッと履けました。そして、足首まですっぽり覆ってくれます。(レンタルだと踝の5~10cm上)そして、素材を伸ばしながら膝、腿、腰と位置を合わせながら履いていきます。上半身まで来ると、結構呼吸時に圧迫感がありますが、こんなものなのでしょう。背中のジップを上まで上げるのが、ピチピチなのでなかなかうまく行かない。結局あとで、オーナーにあげてもらいました。

それから、タッパーを羽織り、前でジップです。

実は、下に来ているロングジョンの内側に、インナー「W-AIR HOT CAPSULE」のショートスリーブを着ました。これは、ウエットスーツをこの冬購入したことに対するプレゼントの様です。ネットで調べると1万円くらいはするもののようです。

実際に、海に繰り出してみると、漕ぐ操作に関しては、あまり変な意識することもなく、問題ないです。

購入したウエットスーツ(後ろ側)

この日、結構(10回くらい)落水しました。日差しがあり、北風6m/sの日でしたが、2時間のレッスン中に、以前のように、寒くて震えるまでは行きませんでした。もちろん、海水から、ボードに上がると、足に暖かい水が僅かに流れ落ちてくるのが今まで感じたことがない体験でした。つまり、今まで(レンタル)は、スーツと体の間に空間があり、温める水もなかったのだろうと思います。だから、落ちるたびに、体温が水と共に流され、空間で冷やされていたと思われます。だから凍えていた。

上半身には、インナー「W-AIR HOT CAPSULE」も着ていたので、この影響がどの程度だったのかはよく分かりませんでした。

この「W-AIR HOT CAPSULE」は、ウエットスーツと肌の間に、大きな空気層を作ってくれること保温力が高まる特徴があります。特徴は以下の通りです。

  • Wエアースポットにより強力な保温力!
  • 自在な伸縮によりソフトなフィット感!
  • 質感に対し非常に軽量!
  • 撥水加工により冷たい水を弾く!
  • 抗菌防臭加工により雑菌、臭いの抑制!

通常のポリエステルに比べて20%以上軽く、10倍も熱を伝えにくいマカロニ状のポリエステル中空糸に驚異的な伸びを持たせた特殊起毛を施しているとのこと。

スクール後、この「W-AIR HOT CAPSULE」を脱いだ時には、海水を含んでいたので、落ちたときに、この素材は海水を含んだことになるのですが、肌に対しては、保温を高めていてくれた(水が肌へ触れる面積を減らし、水を体温で温め蓄熱していた)のかもしれません。

HOT CAPSULE

私の他に、マイウエットスーツで、ジャージタイプの方が、寒くてしょうがなかったと言っていたので、私の方がきっと暖かく感じていた可能性は高いです。それが、ロングジョンとタッパーの2枚構成のお陰か、「W-AIR HOT CAPSULE」を着ているお陰か分かりませんが、両方で想像以上に快適でした。

でも、それなりには寒いですが。。。。凍えるレベルではなかった。

最後に、色ですが、悩みに悩んで選んだ色ですが、思った通りの発色でした。一方、カーボンファイバープリントは、もう少し目立つのかと思っていたのですが、意外と静かな(黒に近い)感じでした。

ロングジョン(前側)

まあ、個人的には、シンメトリーのデザインが好きなのですが、そこはロングジョン、タッパーの選択では、No Choiceなのでしょうがないです。

子供からは、もっと目立つ色にしても良かったのでは、と言われました。まあ、撥水性の悪いジャージタイプを選ばず、スキンタイプを選んだからね、そこはしょうがない。

まあ、オレンジを入れたので目立つ色になったのは間違いないです。

ウエットスーツ、ピチピチなので脱ぐのは結構大変でした。初めてなので、爪に引っ掛けないように、引っ張りすぎないように神経使いました。

お手入れは、軽く海水を洗い流し、裏にして、陰干しをするように指導されました。あまり、シャワーなどで、長時間塩抜きするのは生地の劣化を招くと言われたので、ほどほどにします。

さあ、これからの冬場。この組み合わせで、どこまで乗り切れるか。セミドライが必要と思った時には、暖かくなるまで、SUPお休みします。

これから新しいウエットスーツで海に繰り出します。

私がSUPスクールで実際に学んだ内容をまとめています。ご参考になれば幸いです。

SUP スクールで学んだ初心者からの上達ノウハウ(その1)

SUP スクールで学んだ初心者からの上達ノウハウ(その2)

SUP(Standup Paddle)スクール日記

Ohtani Hisao

1967年生まれ。高校卒業まで大阪→名古屋→福岡→島根で生活。今は、神奈川県逗子市に在中。都内の会社に勤め、同居は、妻と子供2人(2020年時点 大学生)。無理をしない程度に、読書、映画、美術鑑賞、スポーツを楽しんでいます。特に2019年春からSUP(Standup Paddle Surfin)に奮闘中です。ブログで奮闘ぶり更新中です。

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