昨年5月から始めたSUP(Stadup Paddle)。約1年半が過ぎ、スクールのインストラクターの勧めで、パドルを購入することにした。
ボードも気になるところだけど、波乗り重視で、岩場近くでも使うことになるからハードボードになるため、予算上、中古を選択することになると思っている。
そのハードボードでも、長いものから、短いもの、幅の広いものから狭いものまで選択肢が幅広いので、乗ってすぐ飽きない少し難しいサイズを選択することをインストラクターから言われているので、しばらくスクールの様々なボードに乗ってみて、自分の上達具合から選択することになるでしょう。
ということで、ボードよりもパドルを先に購入することを勧めらていた。
大きく、「グリップ」「シャフト」「ブレード」の3つの構造になっています。
ブレードの反対側のシャフトの端面に取り付いているもので、名の通り、手で握る部分です。
大きく、樹脂とカーボンファイバーのタイプに分かれます。強度やしなりを発揮する部位ではないので使っていて大きな違いはないと思いますが、軽さを追求するならカーボンファイバータイプになります。
スクールでは、通常、2ピースのプラスチック製か、2ピースのカーボンとグラスファイバー製を使っています。
2ピースは、持ち運びの時、分割してコンパクトに運べるので非常に便利です。しかし、ジョイントの部分が水に浸かると、中の筒部分に水が入り重たくなってきます。時々、分解して水を抜いてあげないといけません。
そのメリット、デメリットが逆なのが、ワンピースのパドルです。波乗りをする場合は、パドルが水に浸ることが多いので、ワンピースの方が好ましいようです。
材質に関しては、軽さと、強度、しなり、価格の観点で選択することになるでしょう。
軽さ、強度、しなりを求めるのであれば、カーボンファイバー率の高いものが良いです。
Starboard社は、プリ・インプレグネイテッド・ファブリックという名称を使っていますが、極力炭素繊維の比率を高め、最小限の樹脂で成形されたものを挿しているようです。
カーボンファイバー以外には、最近一般的なのが、ガラス繊維のフィラメントワインディングという成型方法で作ら入れたものです。これは、ガラス繊維に引っ張りながら、樹脂を含ませ巻きつけて固めたものです。樹脂の軽さとカラス繊維の硬さを兼ね備えたものになります。FRP(繊維強化プラスチック)の1つの成型法とも言います。
カーボンファイバー製:非常に軽く、しなりと強度、耐久性を兼ね備えていますが価格は高いです。
グラスファイバーとカーボンファイバーのハイブリッド製:カーボンファイバーを使っているため、強度、しなり、耐久性はありますが、グラスファイバーを使っている分、カーボンファイバーのみより重くなります。価格は、カーボンファイバーに次いで高いです。
プラスチックス製:強度、しなりはそこそこで、軽さは、カーボンを使っているものよりどうしても劣ってしまいます。紫外線での劣化があるので耐久性は低い反面、価格は安いです。実際にはブラスチックのみというより、カーボンファイバーやグラスフィラメントなどが随所に使われていることが多いです。
金属(アルミ)製:アルミ製なので軽く強度、耐久性がありますが、しなりが無いです。価格は安いです。
シャフトの長さは、クルージングをされる方は、しっかり水を掴むために、身長+15㎝が良いとされています。
サーフィンをされる方は、身長の長さか、人によっては、身長より短くされます。これは、サーフィン中パドルを低い姿勢で持ち変えたりする取り回しの際、ブレードが邪魔にならないようにするためです。
クルージングとサーフィンの両方をするオールラウンドの方は、身長+10㎝が良いとされています。
2ピース、3ピースなどシャフトを分解できるタイプは、その目的に合わせて都度長さを変えて利用できるメリットはありますね。
1ピースの場合は、購入時に寸法を指定して長さ固定にするので、目的に合わせて指定する必要があります。短くすると、長くはできないので、心配な人は、少し長めにしておいて、使いながら、短くしていくというのもできるかもしれません。
力のある方は、硬くて太いものを選びます。初心者や力が弱い女性や子供は、細くて柔らかいものを選ぶことが好ましいようです。
硬いと、しならないので、意図した力、方向のコントロールがしやすいので、レスポンスがいいと言われています。力がある人は、硬さ故の反動力もうまく生かすことが可能になり、スピードを生み出しやすくなります。
柔らかいと上記の逆になりますが、力がない、テクニックが無いのに硬いタイプを選ぶと、非常に体の負担が掛かり、故障や疲れを生む結果になります。
太さは、他の要素に比べれば、選択に大きな影響はないですが、握りやすいサイズを選べれるとよいと思います。太すぎると、指の掛かりが浅くなりますし、細すぎると、指の掛かりが大きすぎて取り回しに不便を感じるかと思います。シャフトは、全体を力強く握りしめはしませんが、全体をホールドして、持ち変えるときに離したりするので、取り回しの良いものがよいでしょう。
「クルージング」「レース」「サーフィン」などの用途に合わせた種類があるようです。時々、クルージングして、波があるとサーフィンをするなど「オールラウンド」で、多用途向けのもあります。
サイズは、面積が広いものから、狭いものまで、いくつかのパターンが用意されています。
ブレードの使い方としては、本来、ブレードを水に挿して入れて、そのブレードの位置まで、体を使ってボードを押し出していくものです。
よって、面積が大きいものは、それだけ、水を掴んだ時に、ブレードが動きづらい訳ですから、体全体で、ボードを押し出す力、テクニックが必要になります。ですので、面積が大きいからといって、早く漕げるというものではないそうです。
また、サーフィンの時には、ブレード面積が大きい(特に長さ)と邪魔になったりします。クルージングだと、しっかり水を掴むために長さがあって、長時間効率よく漕ぐ必要があるので幅の狭い方が良さそうです。レース目的だと、面積が広い方がよいでしょう。
以上のような観点で、ブレードのサイズを選ばれるとよろしいようです。
ブレードの素材は、各社様々な最新の技術を駆使しているところで、複雑なレイヤー(層)構造をしています。
大体が、プラスチック、ガラス繊維、カーボン繊維の組み合わせのようです。
通常、スクールでは、2ピースのプラスチック製だったり、グラスファイバーの入った強化型のものだったりします。
このタイプは、全体的に重たく、落水を繰り返し使っていると継ぎ目から水が入ってきますので、更に重たくなってきます。
スクールで、数回貸してもらったのが、カーボンファイバー製のパドルです。驚くくらい非常に軽いです。クルージングでは、しっかり水を掴んで漕ぐことをひたすら繰り返します。ですので、パドルの軽さの恩恵は明らかに大きいです。ブラスチックス製に持ち変えると、明らかに差があり、疲れが全く違います。
スクールの人たちが持っているマイパドルは、ほとんどの方が、(インストラクターに同様に勧められたのかもしれないですが)カーボンファイバー製のパドルです。実際に使っている人に、スクールのレンタルとの差を聞いてみましたが、非常に軽いのがよく、水が掴みやすいために、波に乗る直前に、向きを変える際に、何回か漕いでいたものが、1,2回で向きが変わるので、回転スピードと疲れと言う意味で、非常にメリットは大きいとのことです。
私が選択したのも、価格で悩んだのですが、毎回使うたびに「もっといいものなら、上達、疲れの観点でもっと快適にできたのではないか」と後悔するより、2,3万円の違いならベストのものを購入した方が、という「趣味の世界の怖いところ」の思考に陥り購入したのがこれ!
Starboad製カーボンファイバー素材「プリプレグカーボン」、ブレードタイプはエンドゥーロ、2021年モデル。
スターボードは、世界でシャアが高い会社です。同じ性能で価格が安いとスクールやショップの人に言われたので選択しました。
うたい文句は、
真の勝者
選択した仕様は、
とにかく、コアのPVC以外は、カーボンで出来ている最強ものらしい。
他のラインナップの重量が、550~740gなので、圧倒的な軽量です。
お店の人の話だと、2021年モデルは、前年のモデルと違って、更に軽くなって性能が良くなっているそうです。
ワンピースものなので、自分の身長+10cmで長さ調整してもらい後日、スクールに運んでくださるそうです。
注文から4日後のスクールで初めて手渡された時、「超軽い!」の一言に尽きます。ずっしり感がなくふわふわ感です。
案の定、パドルを壁に立てかけて写真撮ろうとしたら、風が吹いて、倒れてしまいました。使う前に傷はついていないと思いますが、「えっつ!」って思いました。パドルは、下に横にしておく必要があります。
パドルに名前を記載して、これでマイパドルです。
ビーチまでの道中や、もちろん海上でも、パドルは軽軽です。グリップも、結構しっくりきます。
実はこの日、台風直後で、7~10m/sの強風が吹いている状況だったので、海上でパドルを持ち変えるとき、強風が吹くと、ブレードが煽られ、パドルが飛ばされてしまいそうで、結構パドルを制御するのに苦労しました。
肝心な水の掴み具合は、慣れてくるとある程度良い感じになってきましたが、シャフトが今までスクールで借りていたものより、しなりが結構硬い気がして、きちんと水を掴んでいるのか心もとない気がしました。もしかしたら、十分性能を使いきれていないのかもしれないと思わずにはいられない感じでした。
それでも、海面のうねりが複雑な中、目的地まで、まあまあのスピードで辿り着くことができました。クロスターンもピボットターンも、パドルの重さ自体は、気になることもなく、水を掴む操作も問題なく自分なりにできていた気がしました。
やはり、パドルの性能を引き出すためには、漕ぐときのパドルへの体重の掛け方(パドルに体重を預けきって体全体でボードを押し出す)が今後のキーになってくるのだろうと思いました。これがなかなか難しいのですが。
インストラクターに言われた通り、パドルは軽いに越したことはありません。無駄に疲れないからです。ちょっと高い買い物でしたが、後悔は有りません。
私がSUPスクールで実際に学んだ内容をまとめています。ご参考になれば幸いです。
特に贔屓会社はありません。AmazonやRakutenで調べてみると、色々な会社が販売していますね。価格も、ちょっと高めのをピックアップしてみました。
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