モダンタイムス(1936年)
効率優先の近代化工場の課題をチャップリンがコミカルに描いた必ず見たほうがよい作品
チャーリー・チャップリンが、監督、主演を務めた誰でも一度は耳にした作品でしょう。私も、昔から本や話に出てきた記憶はありましたが、実際に見たのは数年前です。
ベルトコンベアで流れてくる製品に対して、次から次へと同じボルト締め作業を繰り返す単純作業をするチャーリー。近代化により効率化優先と考える経営者。チャーリーは、その効率化、単純作業で、ノイローゼになっていく。しかし、このノイローゼも、喜劇王チャップリンに掛かれば、コミカルで思わず笑ってしまう。病院送りになり、釈放されてもたまたまが災いしてデモ隊の中心人物と勘違いされ、刑務所に入る。刑務所出たところで、貧しい娘がパンを泥棒しているところに出くわし、自分が犠牲になり再び刑務所へ。しかし、そこに娘がやってきて護送車が横転したため、2人は仮の自由の身になり、生活を共にする。しかし、また波乱万丈を乗り越え、ついに2人は、自由を求めて違う街(場所)に向かって腕を組んで歩いていく。
必ず見ておいたほうがよい作品です。最近は、このモダンタイムスのような単純作業は、日本では90年代、00年代前半から見直され、仕事工程を多くしたり、セルラインといって、一人で1つの製品やほとんどを作ってしまうようになってきました。