ゲイリー・オールドマンが、第90回アカデミー賞主演男優賞を受賞した作品。事実に基づいた作品なので、公開当時から非常に興味があった。結論から言うと、見ておくべき作品と思う。
この映画を見たのは、ちょうど、ロンドンへの出張時の機内でした。もちろん、この映画を見たのち、ヒュースロー空港に降り立つのだから気持ちは昂りました。実際、休日にロンドンに着いたので、ロンドン・パーラメント・スクエアのチャーチル像を見ました。(白い台の上にある黒い銅像)興奮しました。
ウィンストン・チャーチルは、政治家として様々な活躍をした著名な人物であることは有名です。この作品は、第二次世界大戦で、ドイツ軍が、ほぼフランスを掌握し、いよいよイギリスに上陸する時に首相になり、ダンケルクの戦い(撤退)を経て、イギリスの勝利まで導く、その後、チャーチルの人気はあるものの彼の党が選挙で敗れ辞職をする。そして、いったん隠居するというところまでの作品。非常にオールドマンの演技がうまく、また、チャーチルへのメイクアップが素晴らしく満足のいく作品でした。
実際にはなかったことだと思いますが、映画では、チャーチルが戦争で降伏するか悩んでいるとき、地下鉄に一人乗り、市民と心の交流をして「諦めるべきか?」「決してあきらめない」というやり取り、ジーンと来ます。また、国会でも「どんな犠牲を払っても我々は国を守るべきだ」「決して降伏しない」という決意をする有名な場面があり、ここも非常に盛り上がるシーンです。
ジョー・ライト監督は、この作品にはゲイリー・オールドマンしかいないということで何度かの説得の上実現した。また、このメイクアップも、辻一弘が手掛けアカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞となり注目を浴びたエピソードもあった。