堀江氏を直接拝見したことはないが、会社のイベントでトークショーをされ、後日その録画を見たことが、一番近いと言うのだろうか。
私は、20数年くらい前に、株を数年やってみたことがある。
その時に、オン・ザ・エッヂというベンチャー企業があって、見るたびに、株化分割が行われ、株価の価値が急上昇していくのを見て、エッヂの株が欲しいなあ、と思っていると、いつの間にか、エッヂは消え、ライブドアという会社に代わっていた。
当時の私は、株で、若気の至りで「一発当ててやろう」的な、気持ちでいたので、非常に魅力的な会社に映った。しかし、現物取引で限度額を決めていたので、結局手が届かない株になってしまい、時々株価を眺めるだけのものになった記憶がある。
そうこうしているうちに、堀江氏は逮捕され、会社の勢いは一気に落ちてしまい、手を出さなくて良かったという落ちになってしまった。
でも、堀江氏は、逮捕されても何故か嫌いになれない人物で、思ったことをきちんと世に訴えていく活動的な人物である。しかも、多くの人が心の底で思っているが、口に出すと叩かれることを発信していくので炎上もするが、ある意味正論なので、致命的にならないのではないかと思う。
この本でも、堀江氏自ら実践している数百の仕事をこなしていることをベースに、これからの「水平分業」の世の中において、大きく離れた領域の「3つの肩書を持つ」ことで希少性が得られる、としている。
多くの仕事を並行してやるためには、「自分でやらないことを決める(=他人に代わってやってもらう)」ことが重要。目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行く。目指すは、「完璧でなく、完了」など、堀江氏が実際心得実践している考え方がいくつも記述されている。
これからの自分の立ち位置や、多くの仕事を抱えて処理に困っている人は、是非一読してみると、少し楽になったりしないかな、と思う。