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残酷な20年後の世界を見据えて働くということ(岩崎日出俊)

就職先は、自分で企業情報しっかり調べて、株価も調べて選択すべし

今から20年後は、どういう世界が、世の中が待っているのだろうか?平均寿命を考えると、事故、重病にならない限り私も生きている可能性が高い。いや、この本は、2015年に出版しているのでほぼ15年後である。より生きている可能性が高い。

15年後の2035年には、世界人口は、87億人になる。一方、日本は、1億1300万人強。10%の減少である。東京都1つ分の人口に相当するらしい。

レイ・カーツワイル氏曰く、21世紀前半は、遺伝学G、ナノテクノロジーN、ロボット工学Rの革命が起き、2045年には「特異点」(シンギュラリティ)を迎える。

彼は、Googleで、自然言語の認識技術に貢献する。

 次に、「これからは流通の時代だ」と言われ続けたが、旧来の百貨店などは統廃合され、アマゾン、楽天などが勃興していた。楽天の三木谷氏も、実は、当時レッドオーシャンの電子ショッピングモールの世界だったが、胆力、突破力、決断力で乗り切った。

 旧来の事業でも、世の中の流れに合わせ、「コーポレート・トランスフォーメーション」することで成長することができる、例として、富士電機からの富士通、ファナックを挙げている。

 企業は、様々な要因で、栄枯盛衰をするので、著者は、「就職を選ぶ際、自分でその企業のいろいろ情報を調査した後、市場のパイが大きく期待値が現れる株価をみるとよい」、としている。よって、今のGAFAも、今後20年、どうなるかはわからない。

 私個人的には、GAFAとNetflixで、20年後も生き残っていると思うのは、AmazonとNetflixかなと思う。Googleは、どうだろう。AppleとFacebookは、他に置き換わるリスクがかなり高い気がする。さて、どうなるでしょう?

 この本の中で、著者は、過去の経験上から、仕事を選ぶ際のアドバイスをいくつか記載している。「迷ったときは、難しい道を選べ」「転職する際は、次の職場を決めてからにしろ」「自分の市場価値があがり、自分の人生に後悔しない」など。

 「人は何のために働くのか」、アブラハム・マズローは、動機付けを5つの分解。

①生理的欲求 ②安全の欲求 ③所属と愛の欲求 ④承認(尊重)の欲求 ⑤自己実現の欲求

マズローは、仕事の動機は、「自己実現の欲求」と結論づけたとのこと。  この本には、今後の仕事選択、心構えなどが記載されています。是非、読まれることをお勧めします。

Ohtani Hisao

1967年生まれ。高校卒業まで大阪→名古屋→福岡→島根で生活。今は、神奈川県逗子市に在中。都内の会社に勤め、同居は、妻と子供2人(2020年時点 大学生)。無理をしない程度に、読書、映画、美術鑑賞、スポーツを楽しんでいます。特に2019年春からSUP(Standup Paddle Surfin)に奮闘中です。ブログで奮闘ぶり更新中です。