東京テレビのWSBで解説に出演している入山章栄氏が監訳者。「ブルー・オーシャン」は、「レッド・オーシャン」と対になって使われる。今回、10年ぶりに改版された。
初版の2005年、日本は、まさに「レッド・オーシャン」でビジネスをしていることが当然のような状況だった。「ブルー・オーシャン」って聞こえ良いけど、どうやってやるの?無理でしょ!というのが大方の見方だっただったと思う。
しかし、ここ5年位、スタートアップ、ベンチャー、イノベーションのビジネスが普通に叫ばれ、それに挑戦している企業、個人が見られるようになった。特に、若い人たちは、果敢に挑戦している傾向にある。時代が変わってきたのである。
この本では、「ブルー・オーシャン」市場が「レッド・オーシャン」市場に変わらないようにするための教訓、ツール、フレームワークが提供されている。また「レッド・オーシャン」から新規需要、高成長、高収益の「ブルー・オーシャン」への舵切りの方法を提供している。
「ブルー・オーシャン」を生み出すためには、「そのアイディアは比類ないものか」→「多くの人に手の届く価格か」→「価格競争力があっても利益が確保できるか」→「実現の障害に対して対策を取っているか」→「商用に耐えうるブルー・オーシャンのアイディア」
通常の場合、自分で比類ないと思っていてもすでに似たアイディアは存在する。アイディアはすごくても普及価格のめどが立たない。市場に出した後、似た商品を出されたとき競争に負けてしまう。特に小さい会社だと大企業が出てきたときに資金負けする。資金調達をしっかりしておく。商品を売りばらまいても、問題が発生した時にサポートができないと一気に信用がなくなり継続が困難。なかなか難しいからこそ誰でも成功はできないということかもしれない。
ビジネスの基本の著として、目を通しておきたい一冊である。私も色々考えて提案もしているが人は色々視点や立場が異なるので分かってもらえる人、そうでない人、私の説明が拙いこと、なかなか難しい。