「世界のエリートがやっている最高の休息法」は、イェール大学で学んで、アメリカで18年診療してきた神経科医が、具体的な例を小説風に分かりやすく書いている。
東洋は昔から宗教の観点で「瞑想」という特別なZONEの入り方があった。アップル社の創始者スティーブ・ジョブス氏が実施していたということで、10数年前から注目を浴びている分野です。
一方、「脳科学」は、昨今技術上急激に発展してきており、今回の本もその「脳科学」が、「瞑想」を科学的に解き明かし、「瞑想」のメリットを伝えている。
どんなに体を休めても、疲れが取れないのは、脳が疲れたままになっていることが原因。その脳を休める方法が「瞑想」ということで、脳は、体重の2%なのに全エネルギーの20%を使う「大食漢」、この脳で消費エネルギーのうちデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が60~80%を占めている。名前のごとく、何もしなくても消費するエネルギーなわけです。
このDMNの消費を抑えるために「瞑想」が有効とされています。
この本では、7つのシーンでの具体的な「瞑想」方法を紹介しています。5~10分でできることです。例えば、「マインドフルネス呼吸法」は、椅子に基本姿勢で座り、各部位を意識し重力を感じ、呼吸に意識を向ける。普段の呼吸で、呼吸にラベリングをし、雑念が浮かんだら排除する。しっかりラベリングをすることで雑念が浮かびにくくなります。
精神科学を学ぶ僧侶の娘さんが主人公で読みやすい小説形式です。読んで実践すると為になると思います。