ヒットの経営学(日本経済新聞社)
ヒットした商品には、必ずブレない経営信念がある
大手メーカーのヒット率は、1割8分。2010年7月から2011年3月までの9か月間の同タイトルの日経産業新聞の連載に、大幅に加筆し、更に日経電子版「ものづくり進化論」を一部加えた。そうして出来上がった本。内容は、日本でヒットした商品を取り上げ、ヒットに導いた様々な要因、要素を紹介している。その一部をいかに列挙する。
- 常識は開発力で破る
- 技術者の発想を商品化
- 事業間のサイロを壊す
- 小さなニーズを切り捨てない
- 無言の不満、「不満」聞きニーズを抽出
- 組み合わせの発想(AxB=C)
- 女性が喜ぶ商品
- 既成概念の呪縛からの脱出、過去を断ち切る
- 変わる価値を見抜く
- ぶれない顧客戦略
- 「どうせ売れない」の陰にヒットあり
- 消費者の共感、感性に訴える
理論というより、実例を挙げ、経営上の考え、ディレクションや、商品化に向けての挑戦した苦労話が記載されている。参考になる本である。