21世紀の生き方(酒井穣著)


子どもの教育とは、自分の教育。口だけでなく行動で示してあげることが、最高の教育につながる

教育学は、今までは、生徒と教師の関係を中心に語られてきた、しかし、家庭内の親子にも必要な学問であるが、基本、仮説に基づく検証に時間が掛かるため世にノウハウを開示することが難しい「時間差問題」が存在する。よって、情報として不足しているのは冒険しながら子育てするしかない。

子どもが親から学ぶものは、親の言葉よりむしろ、親の行動。親が自ら弱点を克服し、自らの行動を変化させることでしか先祖からの弱点を変えていくことはできない、としています。

同性からも異性からもモテるために人類が構築してきたものとして、 1)優れた言語能力 2)助け合いの精神 3)科学的なものの考え方 4)法律やマナーの遵守 5)自らの人生を生きる力  を挙げています。

物事を「好きでやっている」感を持つこと「自分の人生を自分が支配している」と意識することが重要で、そのためにも、人生の多くの時間を勉強と仕事に費やすことは、人間の幸せにとっても重要なこと。

子どもは、親のロジックは理解しても、それに従うことを嫌います。この反抗は、自分が親に愛されているという確信の裏返しでもある。また、親も子どもが正しい時に、それを受け入れる謙虚さが必要で、その態度から子どもも謙虚さを学ぶ。子どもには、誰かを笑う側ではなく、誰かを笑わせる「明るくする」ことへの喜びを感じてもらう、これは、ストレスが多き時代には非常に重要なこと。

  • 知的資本:専門分野においてリーダーシップが取れるか
  • 人間関係資本:専門分野を超えたコミュニケーションができるか
  • 情緒的資本:生きることに情熱を感じられるか

特に、「情緒的資本」は、生きる上で最も重要で、学校での学びは難しいので、親は学校に教育を丸投げはしてはいけない。また、親だからできることは、結果に至る努力そのものを本心から称賛することです。教育で大切なのは、「学習のモチベーション」をもつこと。

リーダーとは、他人が何と言おうと「孤独」を受け入れて、常に自分の価値観通りに行動しようとする人々。同じ志のフォローワーが、リーダーの力になる。また、「素直さ」とは、自らの行動をしなやかに変化させることができる力であり、成長のドライバーになっている。世の中に対して、いかに当事者意識をもっているかがリーダーシップ意識に直結する。

人との繋がりを大切にし、親友という存在を得る。お金は「経験」を買う、誰かのために使う、将来計画した使い道を考える。適度な運動、日を浴びる、家族で良いものを食べる。社会貢献活動に参加、有言実行。

子どもの教育とは、親が行動で示すもの。自分が変わらないと子ども、人も変えられない。躊躇せずに一歩前に進むことが大切と感じた。まだ遅くない。頑張りましょう。

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