最強の生産性革命(竹中平蔵/ムーギー・キム著)


「政治家の嘘」「変化を恐れる民衆」「時代遅れの官僚制度」から脱却して、今の時代にあった生産性の高い新しい法をつくる必要がある

竹中平蔵氏は、小泉内閣の改革をさせた主要人物である。最近は、当時、会社の非正規社員、派遣会社を加速させたにも拘わらず、現在、ある派遣会社の重鎮にいるということで叩かれてもいます。キム氏は、存じ上げないです。(すみません)しかし、東洋経済で連載されている方で、メディア、企業講演では引っ張りだこの著名な方です。

その2人が生産性をテーマに対談した内容が記載されている。結構、本音に近い内容が書かれていると思った。その一部を紹介します。重要なところにはマーキングもしているし、各章のまとめのコーナーもあるので非常に読みやすいです。

  • 「仕事が楽しければ人生は極楽だ。仕事が義務ならば人生は地獄だ。」(ロシア作家ゴーリキーの言葉)→苦痛の対価として賃金を受け取る感覚は時代遅れ
  • パラレルキャリアみたいな形で、好きなことを全部やればいい
  • 戦後から始まった「日本型経営」は、今の時代に全く合わない。
  • ベーシンクインカムの推進。国税庁の財務省と日本年金機構の厚生労働省の非効率性向上のため、M&Aが必要。
  • パッションと優しさを兼ね備えていた政治家は小泉氏。安倍氏は、味方に付く人への包容力が素晴らしい。小池氏、前原氏は、傲慢が出る古い政治家で、若い人が活躍できる環境を作らない。
  • リアルズムが大切で、自分の最善策の70~80%までもっていくことが重要。
  • リーダーシップは、相手に関心を持っているということを態度で示す必要がある。
  • 高齢化社会、生きるリスクを国として回避するには所得移転を行うこと。中間所得層の税率が低い。
  • 野菜摂取と1日1万歩が万病対策
  • 多少辛くても笑うことで脳を錯覚させストレスを無くす。
  • 真のイノベーションは、従来の競争軸を無意味にする新しい発想や、コラボレーションから生まれることが多い。
  • 日本の政治が変わらない理由は、「政治家の嘘」「変化を恐れる民衆」「時代遅れの官僚制度」

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