寒天、ゼリー、葛餅系には目がない私ですが、数年前から気になって気になっていたが、何故か購入に至らなかった船橋屋のくず餅。この日、近くを電車で通るので、亀戸で途中下車し、亀戸神社と船橋屋本店(やっぱり老舗本店を見ないとね)にいった。この2か所は、30m違いなので、ほぼ隣り合わせ。
まず、亀戸神社に参拝。「茅の輪くぐり」の案内があり、それに従ってお参り官僚。ここは、大きな池があるのですね。藤棚もその池を覆うようにある。時期的にアジサイが咲いていた。
いよいよ目的の船橋屋。文化2年(1805年)船橋名産の小麦粉を用いて、ここ亀戸神社の境内で開業。214年の時を経て、参拝のお土産として、また、土地のお土産として親しまれてきた。本店の門は、亀戸神社同様藤棚があり、のれんが、いかにも本店を思わせる。蔵前橋通り沿いにあるので、路肩に車を停め、購入するお客もいる。本店店内で、お茶を楽しむこともできる。本店では、「くず餅」のみ購入(1200円)。他に1500円の高級パッケージ版や、900円くらいのサイズが小さいものあった。商品ラインナップは他にもあった。
最近、船橋屋と言えば、8代目社長渡辺雅司氏。注目は、銀行経験から実家船橋屋を立て直し活気ある企業に変貌させたこと。もちろん、そこに至る経緯は、社員との温度差を埋めるという大変苦労を乗り越えてきたうえで築かれている。その苦労話が、中小企業を元気づけるマネージメントとして注目を浴び、各種メディアで取り上げられている。今では、採用枠数人に対して、1万7000人の応募があるという。
さて、「くず餅」に話を戻すと、関東では、くず餅食べたいと思っている一方で、くず餅を小麦から作ると聞き、葛の根から使わないので邪道だと思っていた。ところが、あるメディアで、450日発酵させて作っていると聞き、仕込みからお店に並ぶまで1年半も掛かると考えると非常にありがたいものに思え、一層食べたいものに変わった。発酵食品は、今はブームで、健康食品になっています。和菓子唯一の発酵食品、食さない理由はないですよね。
くず餅は、期待通り。まず、何も掛けずに食べる。発酵の香りが僅かにする程度で、私などは、むしろこの香り、味わいが好きです。付属の黒蜜を掛け、その後、きな粉を掛ける。きな粉だけでも砂糖は入っているのでOKです。健康食品と思うと体にいいことしているみたいで、幸せになれます。くず餅のカットも単純な正方形、長方形ではなく台形で工夫されています。この弾力と癖のない味、ずーっと食べ続けることが出来そうです。
販売会社 株式会社船橋屋
販売場所 東京、千葉、埼玉、神奈川の27店舗(本店、支店、アトレ、エキュート、百貨店など)
重さ 748g/個
サイズ 155mm (L) x 155mm(W) x30mm(H)
ごほうび度(価格/重さ)=1.6円/g
サクサク、パリパリ度 na
主な原材料
小麦澱粉、糖みつ、大豆、砂糖、水飴、黒糖
賞味期限 2日間
個人的な見た目評価(10点満点中) 5点
個人的な味評価(10点満点中) 8点