いと重菓舗(HP)の「埋れ木」は、かつて女優 沢口靖子が、とある番組で紹介したことがある和菓子です。
そこがちょっと気になって、インターネット購入。注文して、3日後には、届きました。
「いと重菓舗」は、創業文化6年(1809年)211年前! 現在の彦根市本町一丁目で菓子業を始め、その後、井伊直弼が茶道に重用したらしいです。井伊直弼が、一時期不遇の生活をし、埋もれた境遇から当時の住まいを「埋れ木の舎(うもれぎのや)」と名付けとのこと。今回のお菓子の名は、それが由来で、「埋れ木」となったようです。とにかく、「埋れ木」は、「いと重菓舗」を代表する商品です。
本品の他、手提げ袋が一緒に添えられていました。
本品も、丁寧に包装されて、期待感が増します。
丁寧に、ビニールの包みに入って風味が落ちないように工夫されています。
トレーシングペーパーのような薄い紙包みを開くと、抹茶色の「埋れ木」が現れます。
和三盆と抹茶の細かな粉末が求肥の周りを優しく包んでいます。求肥の中には、大手亡の餡に、抹茶を練り込んだ緑色の餡が出てきます。
頂きましょう。和三盆と抹茶の粉末は、口に含むと、和三盆特有の食感、さーっと溶けていく感じがします。その後、抹茶の香りが口一杯に広がります。そして、私の好きな、もちもちの求肥。ちょっと厚みがあるので、しっかりもちもち食感が楽しめます。そして、抹茶入りの大手亡の餡。ん~、ちょっと私の味覚では、抹茶の味がはっきり分からないです。表面の香りのインパクトが強いので。もう少し甘みを抑えた餡の方が個人的には好きです。子供は、「うまい!」と言っていました。
分かっているようで自信がない言葉の「和菓子の豆知識」。
「和三盆」は、先日たまたまテレビで知ったのですが、「和三盆」は、「わさんぼん」と呼びます。この「三盆」は、盆の上で砂糖を三度研ぐ(擦って細かくする)という日本で工夫された独自の精糖工程から来たもので、この作業により非常に細やかな粒子になり、口溶けの良さが生まれます。国産高級砂糖のひとつになります。サトウキビから作られ、1700年代末(江戸時代)に確立された製法らしいです。
次に「求肥」は、「ぎゅうひ」と呼び、Wikiでは、「白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたものである。牛皮や牛肥とも表記する。」と紹介されています。餅つきの餅とは違い、求肥は粉にしたもち米(白玉粉)に水と大量の砂糖や水飴を足して火にかけて練ることで粘りを出したものです。
最後に「大手亡」は、「おおてぼう」と呼び、インゲン豆の一種で、白餡の元になります。通常、北海道産が使われます。
ちょっと言葉を知ると、ちょっと得した気持ちになり、次からの語れるようになりますね。
販売会社 有限会社いと重菓舗 滋賀県彦根市本町1-3-37
販売場所 彦根3店舗(HomePage)
重さ 33g
サイズ 35 x 35 x 22
ごほうび度(価格/重さ)= 4.2
サクサク、パリパリ度 na
主な原材料 上白糖、大手亡、餅粉(国産)、水飴、還元澱粉糖、麦芽糖、和三盆糖、抹茶
賞味期限 10日間
個人的な見た目評価(10点満点中) 7点
個人的な味評価(10点満点中) 6点