思い付きでLandmark Plazaにやってきて、ちょっとリッチなランチを食べようということで、2年半前に家族で横浜ベイホテル東急のフランス料理店「クイーン・アリス」で食して、いい印象だったので、その「クイーン・アリス」か、あるいは向かいにあった中華料理にしようということで足を進めた。もちろん予約なし。
やはり、「クイーン・アリス」は予約で満席とのことで、向かいの四川料理店「スーツァンレストラン陳」で予約なしでも入店できるか確認するとOKでした。
エントランスは、料理の鉄人「陳健一」氏の「陳」を看板にして、その子である「陳健太郎」氏が経営している四川料理レストランで、高級感いっぱいの落ち着いた雰囲気です。
中は、15テーブル(4人~6人)くらい、紺と赤の色調で、いかにも高級店の雰囲気で、外を見れば、横浜みなとみらいの街並みがみえ、ロープウェイも見えます。入店時は、3~4組目でしたが、食後には、すべて埋まっている状態でした。コロナによる自粛がだいぶ収まって来たみたいです。
飲み物のメニューでは、車で来ているので、ノンアルコール。ノンアルコールのビールを飲もうかなと思ったのですが、妻が、「メロンジュース」を選択したので、高級店のジュースはおいしいと考え、私もマンゴージュースかメロンジュースの2択にし、妻と同じ「メロンジュース」にしました。
料理のメニューでは、単品ではなくコースにしようということで、3種類「錦江」「黄河」「長江」の中から中ランクの「黄河」を選択。
その後、選択した「黄河」メニューと「メロンジュース」が運ばれてきました。ごくごく飲める量ではなく、ちびちび飲む量でした。
「本日の前菜盛り合わせ」が運ばれてきました。蒸し鶏にニラの優しい味のソースが掛かったもの、カツオに甘酸っぱい大根おろしが乗り、その向こうにはキクラゲが添えられ、神奈川県産のやまゆりポークのサイコロステーキでゆずネギ胡椒添え、きゅうり、ワサビのような味の葉が乗っていました。
「ほうれん草とフカヒレの澄ましスープ~翡翠仕立て~」は、ホウレン草をフードプロセッサーで細かくしたものに、魚介類をわずかに感じる程度の非常にあっさりとした味のスープで、中には、魚ベースのはんぺんでもなくかまぼこでもない四角いものが2,3切れ入っていました。非常に上品な味でした。
海老とフレッシュグリンピースの藻塩炒め」は、比較的大き目(2口で食すくらい)の海老3つと、軽く火が通ったグリーンピースで、塩仕立てのコクのある品でした。特に、グリーンピースはフレッシュと言うだけあって、臭みのない歯ごたえのある食べ応え十分な量もあり満足の一品です。
「やまゆりポークバラ肉のもち米蒸し 長崎県五島のレモングラスを練り込んだ蒸しパン添え」は、ちょっと驚きの品でした。新ジャガイモを挟んだやまゆりポークばら肉に、八角、胡椒などの香辛料を含んだもち米ソースが掛かり、更にネギが散らされています。このもち米ソース、優しい味ながら、食べ進むと香辛料で、喉や体がポカポカしてきます。食感と味には驚きです。そして、長崎五島のレモングラッセが練り込まれた蒸しパン。以前、レモングラッセを育てたことはあるのですが、紅茶の香り付けくらいでしたが、粉にして練り込まれているとは。食べる前の香りや口に含んだ時の風味は、間違いなくレモングラッセで、懐かしくもあり、癒されます。蒸しパンの食感は、もっちりです。この蒸しパンに、残ったソースを絡めて食べます。キャベツの千切りに酢系の添え物です。
「本日の前菜盛り合わせ」を食した後、「三重県の鳥羽から今朝直送された大型のはまぐりが入ってきたのでいかかでしょうか?この蛤(はまぐり)をニンニクのスープにいたします。」との追加注文の声が掛かってきた。周囲の方にはそういう話をしているようには見えなかったのですが、何故か私たちに声掛けされました。先客は、20代~30代の若いカップルたちで、一番お手頃な「錦江」のコースを頼んでいたからなのか?「おいくらになりますか?」と尋ねると「1300円になります」とのこと。妻の目をみると、「どちらでも良いよ」との返事でしたが、(これは行こう!)という意思を感じたので、「では、2つお願いいたします」と頼んだ。
そして出てきたのが、このスープ。このそこに、殻と2つにカットされた蛤の身が入っています。このスープを口にすると、蛤の濃厚なコクとにんにくのうま味が口いっぱいに広がり、とても幸せな気持ちにさせてくれます。上に乗っているのは、空心菜のような味だけどもっと空洞の茎が細い野菜が塩みの味付けで添えられ、更に、水菜が辛みすっぱみの味付けで添えられています。この絶妙な取り合わせ、「これ美味しいね」と思わず言ってしまうくらいに美味しい味でした。蛤の身も、ほとんどレアで、大きい身なので、半切れで口の中が占拠されるくらい十分な量。帰路の車の中で妻から「今日の料理の中で一番印象に残った、美味しかったものは?」と聞かれ、「はまぐりのスープかな」というと「私も!」と言っていたので、この味は良かった!
「錦糸卵をまとったイカの蒸し焼売」は、想定内の食感と味でした。もちろん美味しいです。イカのすり身にイカの大き目の身が混ぜられ、あっさりとした味付け。錦糸卵含めふわっとした食感です。マスタードと醤油ベースのソースを付けて味変して楽しみました。
「冷やし汁あり担々麺」は、胡麻風味がしっかりと堪能できる味付け。ちょっとした辛みのスープに、コシがしっかりとある麺を絡めて食します。トッピングは、3枚の豚肉のばら肉を芳ばしく焼いたものとネギの千切りが乗っています。
「四川飯店伝統のマーボードウフ」。鉄人シェフ陳健一と言えば、「麻婆豆腐」。私が家庭で作る「麻婆豆腐」は、陳健一のレシピで、いつも家族内では評判が高いのですが、今回、本物の陳健一の「マーボードウフ」を食べると、全く違うものでした(笑)。とろみが非常に少なく、意外と甘味を感じ、香り高く、初めの内はあまり辛さも感じないのですが、じわっと辛さが効いてくる。これは癖になります。ここで、メロンジュース最後のひと口を飲み、さっぱりです。本当は、お代わり自由のご飯をお代わりしたかったのですが、既に腹が8分目に近い感じですので、いい大人が腹いっぱいガツガツ食べるのもどうかな、と思い、後は次のデザートへ託しました。
「デセール」ということで「デザート」なのですが、粉砂糖で「陳」とあしらわれ、「とちおとめ」系のホワイトイチゴとココナツのシャーベット、胡桃のナッツキャラメリゼが下に敷いてあります。その奥は、お餅の団子で、中にカスタードクリームが入っています。そして、マンゴープリン。イチゴは、どちらかというと甘いというより甘酸っぱい感じでしたが、普段ホワイトイチゴを食べないので新鮮でした。ココナツシャーベットは、好きだな~、ナッツもカリカリでうまし。(お店のお土産で販売しているようです)お餅団子は、お餅自体は、味付けが無い本当にお餅で、中に、真っ黄色のカスタードクリーム。温かいお団子でした。マンゴープリンは、私大好きです。美味しく頂きました。妻は、ちょっと苦手なので、半分私に廻ってきました(嬉)。
ホットコーヒーは、普段飲むコーヒーより苦みがつよく濃い味でした。
締めて、8000円弱/人、ゆっくりとした空間で、ゆっくり美味しいものを頂く時間を考えると大満足でした。また来たい。
食後、外の空気を吸いに外に出てみると、沖縄フェアでした。皆さん、色々楽しそうにしていました。
Landmarkに来る途中、ラジオで、Landmarkで、「シン・ウルトラマン」の催し物をしていることを言っていたなと。Landmark Plazaの中央付近に「シン・ウルトラマン」、Queen’sの出口付近に「初代ウルトラマン」の多分バルーンの良くできたフィギアが立っていました。特設会場でグッズも販売していて、また、各ショップ内にも、コラボ商品が販売されていました。例えば、皮のお財布に、シン・ウルトラマンの焼き印があったり。
最後に、成城石井で食材の買い物、エリザベスマフィンを買って帰宅。洋服や装飾品の買い物は結局しなかったな。
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「横浜馬車道あいすもなか」先日10個購入して、暑い日にすこしずつ食しているところです。
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