SUP(38回目)/ Standup Paddle Surfing
身の丈を越えた胸サイズの波連発で、波に揉まれて、ボードが飛んできた。
いやー、ついにやってしまった。
11月とは言えない暖かい毎日が続いている。この日も、天候は曇りで時々太陽が顔を出す感じ、気温20度、2m/s程度の微風。うねりは、0.6m。
いつものようにスクール前に海岸に立ち寄ると、陽気に誘われてか、多くの人が海岸で楽しんでいる。
特に、微風なのでウィンドサーフィンは数艇で、SUPの人が多くみられた。これからそこの中の一人になるのですが。。。
海岸は、それほどの波はなさそうですが、遠く沖を見ると、かなりの波が立っているように見えます。うねり0.6mなので、通常の0.2mよりは高く、台風の時の1.2mなどから見ると半分くらいの波です。
さて、実際に出てみるとどんな感じでしょう。
注文したウェットスーツは、まだ来ないようです。他の人がFacebookで書き込んでましたが、今年は、コロナ禍の影響なのか、海でレジャーする人が多いようで、ウェットスーツの注文が例年より多いようです。私のも、通常2週間~3週間と言われていたのですが、既に1か月は過ぎ、6週間~8週間と言われていますので、しばらく待ちですね。ということで、レンタルです。
スクールは、体験コースは1人で、メンバーの人は、6名くらいで海上に繰り出しました。ボードは、いつものBIIL FOOTEの白いボードです。
午前中も波乗りしていた人の話だと、それほどいい波は無かったそうです。
沖までの途中は、いつもよりゆっくり漕いで、ちょっとインストラクターが居るかなっと思って、止まって、クロスターンで後ろに回転させたとき、右後方15mくらいのところにインストラクターは居ました。「大谷さん!ちゃんと学習しているじゃない」とすぐ反応してくれた。そう、前回は、先き行き過ぎ!と警告を受けていたのでした。。。ツーカーな気分でした。
ということで、インストラクターの後ろから漕ぎ方を見ながらついていきました。あるポイントまで来ると、大きなうねりと共に、インストラクターは波に乗っていってしまったので、次の波に乗ろうとしたのですが、残念ながら沈してしまいました。
「ここの波は、良い波じゃないからもっと沖に行こう」という指示がでましたので、また、後ろにくっついて更に沖に行きました。
沖では、既に数名の人が波を楽しんでいるようで、中には、朝からずっと(この時は2時半ごろ)海に居る方もいるようでした。
波は、腰サイズ~胸サイズで、数個まとまってくる感じでした。
インストラクターは、試し乗りで、波に乗っていってしまったのですが、忠実な私(生徒)たちは指示が出るまで、うねりに合わせてぷかぷか浮いていると、「人が少ないあっちの棚にいきましょう」と私と、もう一人が呼ばれました。
そこも、波の割れる幅は、少し狭いが、腰サイズ~胸サイズ。
インストラクターの指示に従って、波にアプローチすると、波に置いて行かれた。「もうひと漕ぎ足りない、もっとパドルを幅広く持って漕いで。」と言われた。
次のアプローチでは、乗れたか!と思われ、確かに乗っている、が、ノーズが突き刺さって波にもみくちゃにされる。一度もみくちゃにされると、ボードに掴まったと思ったら、次の大波をかぶり、また、ボードに上ろうとすると、次の波にのまれ、何時まで経ってもボードに乗って、波のないところに出られない。
波のないところは、つまり、波が割れる前の沖なので、必死で漕いでいく必要がある。立って波に向かって行くと、うまくいくときは越えられるが、割れているピークが自分に向かってくると、前方にダイブして、胸を海面に打ち付けたりして結構生死を掛ける感じになってくる。
沖に出て、既に息が上がっているので、ドリンクを飲んで、気持ちを落ち着かせて、次に挑戦。
次は、うまくいった。それなりに長く乗れ、満足気分でいると、後ろからでかい波が背中からかぶってきて、もみくちゃになれる。何度ももみくちゃにされて崖に少しづつ近づいていくので、また必死にそこから抜け出る。
「大谷さん、乗れたじゃん」「はい、乗れました」と会話。「乗れたらすぐ抜けて、短くぐるぐる回した方がいいよ、長く乗ると戻ってくるのが大変だから」とのアドバイス。また気持ちを整えて、次のアプローチ。乗れたが、自分でプルアウトする前に、抜けてしまった。
波に揉みクチャにされての消耗だけでなく、途中で、何回か乗らない波で落水しているので、既に寒さも感じ、疲れてきているのは間違いない。
「波、怖くなったんじゃない?」と、冷やかすインストラクターの声。「そんなことはないです」とは応えたものの、正直、波乗りというより、終わった後の対応(もみくちゃにされること)が悩みのたね。まあ、それも含めて、怖くなっているのかもしれない。
さて、少し休んだので、体が温まってきた。でも、体が固まってきた感じもある。
そして、次のアプローチ。これもうまく乗れました。が、早めに抜けようとしたのですが、またももみくちゃにされる。波はどんどん激しくなってくる感じて、なかなかボードに上がれないで、ボードに掴まっては、波でバラバラにされることを繰り返しているうちに、ボードのデッキ面が顔面に激突。
首にも衝撃が。目の前が一瞬星がちらつく感じだったが、ボードに乗らなくてはと必死に乗って、座ってパドルで沖に向かって漕ぎ始めた。
すると、ボードのデッキ面が、真っ赤に染まってきた。手を顔にやると、顔のどこかから血が止まらず流れ出している。
血を流しながらやっとかなり沖に出た。ここなら、波の心配がない。ドリンクで口を漱いで、止まらない血の処理をしていると、どうやら鼻血が出ていることが理解できた。
しばらくすると、「大谷さん、大丈夫?」と遠くからインストラクターの声。どう応えらたいいのか分からず、返事をせずに、しばらく沖で座ったままプカプカしていると、血が止まったころに、インストラクターが傍やってきて、「ウニにやられた?」と聞いてきたいので、「波にもみくちゃにされて、ボードが顔面に当たっては鼻血が止まらなくなりました」と言うと、「鼻折れているかもね、サメ来なくてよかったね」といって、まあ私が落ち着いているからなのか、そのままどこかに行ってしまいました。
途中、もう一度傍にやってきて、「今日の波、パワーがありすぎたね」と、慰めが入ってきた。「そうですね。」と受け答え。大きな波に乗りたい気持ちはあるが、この胸サイズの波が、5波連続以上で来ると流石に、プルアウトがスムースにできない私には辛かった。
30分以上、ぼーっと沖に浮いていました。スクール終了20分前になり、インストラクターから、「大谷さん、先に帰って良いよ、途中、大波あるから気を付けてね」というメッセージがあり、そこからボードに立ってビーチまで。鼻血はほぼ止まっています。
途中、確かに、本来なら楽しそうな波なのですが、もうすでにダメージを受けている私は、落水をしたくないので、座ってその場を通過して、それから再び立ってビーチに辿り着きました。
ビーチに着くと、体験組の近くで、ターンやサーフスタンスでのパドルの操作の練習をして、上がりました。
すでに、鼻の辺りは腫れているのが明らかに分かる感じで、シャワーの後、インストラクターを待たず、周囲の人にあいさつしてに帰りました。波乗れる人は、この日、面白くてしょうがなかったと思う。
この日のレッスン内容。
- 波が大きく、パワーがある場合は、テールが上に持ちあがてきて、ノーズが下がってしまい、突き刺さるので、ボード上のスタンスを広く取って、後ろ足で、ボードを抑える感じにする。
- 波乗る前に加速する際は、パドルを幅広く持って、しっかり前から深く差し込んで行う。(浅く早くしない)
- 波を選ぶ。波が次から次へと来て、かつ、乗ろうとしている人が少ないので、良い波(ボトムがしっかりしている、幅広いパワーのある波)を選ぶ。
帰宅して、身に付けていたものをいつものように洗濯し干し、夕食の準備をしていると、買い物に出かけていた妻が帰ってきて、カウンター越しに簡単に話をした程度たったので気づかない様子でしたが、晩御飯の時に、しっかり顔を見られ、いきさつを話したら、久しぶりに妻の楽しそうな笑い声を聞きました。。。。「人の不幸って楽しいね」って。。。ボクシングジムに行っている息子からは、「その鼻、折れているよ」と言われる始末。妻から、小さいアイスパックを2つ受取り、強制的にベッドでの休憩を言い渡されてしまいました。
翌日は、2週間ぶりに出社でしたので、通常通り業務して帰宅。
その翌日の夕方、テレワークでの会議が終わった夕方に、近所の整形外科に行った。
鼻、首、腰のレントゲンを撮ってもらい、結果は、鼻は骨折まで行かず打撲、首はむち打ち、腰は何か言っていたけど大ごとではないらしい。薬を処方してもらい1週間経過観察です。
「SUPやサーフィンは、良い趣味だね。ずーっと続けるべきだよ、体幹を鍛えられるスポーツだからね」「(レントゲンから)骨の姿勢は悪くないけど、もう少し腰と首のところに曲がりが欲しいね。毎日ストレッチすると、波乗りも上手になるよ、とエサをぶら下げないとやらないでしょ。」と。
ということで、薬飲みつつ、足首~首までのストレッチを少しづつ毎日繰り返すルーチンをすることになりそうです。
私がSUPスクールで実際に学んだ内容をまとめています。ご参考になれば幸いです。
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