奇跡の絆(2017年)


人と運命を信じきることで、世の中を大きく変える力になることを実際に成し遂げたノンフィクション

ホール夫妻の妻デビーは、夢で見ず知らずの男性に出会う。デビーは、現在、その男性はホームレスだが、世の中を大きく変えてくれる力を持っていると確信し、夫を巻き込み、ホームレスに食事を給仕するボランティアとして、その男性デンバーを近づき、まるで家族の一員として迎え入れる。初めは、反抗的で、心を開かなかったデンバーは、デビーの本当の慈悲愛を感じ、心を開いていく。

アメリカ映画として、良くあるパターンと思いきや、フィクションではなくて、ノンフィクションであることに感銘を受けた。非常にいい作品である。

心を開いたデンバーは、ホール夫妻の家に泊まったり、一緒に出掛けたりすることで、過去に抱いた白人への嫌悪感を次第に払拭し、世の中に生きる自分の存在を噛みしめ始める。

そんな時、デビーは、末期がんであることを知る。悲しみの中、夫、娘、息子の家族愛を大切にする姿に、デンバーも一員として幸せを感じていく。しかし、デビーは、ついに永い眠りにつく。

葬式の時に、神父から、是非デンバーから追悼あいさつをしてもらいたいと遺言を残こされたことを告げられる。今の自分があることをデビーに感謝し、分かったことがあると、それは「すべての人は、ホームレス」。参列者から拍手喝采を浴びる。

その後、夫ロンは、本を書きベストセラーになる。デンバーと全米を周り、寄付を集めホームレスたちへの施設を作るという素敵な話である。是非、見てほしい作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です