神なるオオカミ(2015年)
モンゴルの大自然とオオカミの狩りのシーンに圧倒される作品。
内モンゴルの大自然の中での大パノラマ映画は、壮大なものだった。自然がきれいで見入ってしまった。オオカミの迫力シーンも、どうやって撮影したのだろうと感心しながら終始みていた。この映像を見るだけでも価値がある。内容は、実際に会った話がベースなので、話に良いも、悪いもないとは思うが、どう評価していいかは、2分される気がした。
私が生まれた年、1967年の中国文化大革命で、非常に優秀な青年チェン・ジン(ウィリアム・フォン)が、内モンゴルを監視するために2年間派遣される。その地では、オオカミと人間が微妙な距離間で、バランスを取って生活していた。人間は、オオカミに神が宿ると崇め、一方で、神への生贄に、オオカミの子供を、空高く投げ落下させて殺してしまう。映画の中で、オオカミが集団で知恵を使って獲物にする動物(ガゼル)を凍った湖に追い込み氷付けにして保存させるシーンは迫力マックスです。その凍らせた獲物を適度に人間が横どりし収入を得て生活に充てていく。しかし、欲望に際限のないよそ者の不届きな人間は、オオカミが生きていくために必要な分まで根こそぎ取っていく。そのためオオカミは人間の家畜を襲う。人間の醜さを見るシーンがある。
話のメインストーリーは、主人公チェンが、オオカミの魅力に憑りつかれ、殺すはずのオオカミの子を周囲の人たちにひた隠し、大人に育ててしまう。そして天罰が下る。そして、別れが。。。といったもの。