「鬼滅の刃」無限列車編(2020年)
単行本に忠実なストーリーとセリフだが、映像、音響、声優の力作で、分かっていても感動しました。新年の決意に良い作品。
2020年10月16日公開の映画「鬼滅の刃 無限列車編」をやっと見ることができました。
公開日から今まで、妻と行こう、別々に行こうと会話はされていたのですが、混んでいる時を出来るだけ避け、そうこうしているうちになかなかタイミングが合わず、ようやく冬休み最終日に行けるようになりました。気になっていたことが1つ片付いた感じで、正直ほっとしました。(妻も、全巻読破済み)
「鬼滅の刃 無限列車編」既に、公開からわずか2カ月あまりとなる12月27日、324億7000万円に達し、「千と千尋の神隠し」の316億8000万円の日本興収記録を更新した。
そこには、全国でのキャラクターの商品展開、2週間ごとの記念グッズ配布、アニメ放映など周到な戦略があるが、本質的にこの映画の魅力が伝わってきました。
宣伝ばかりで感動が無ければ、賢い消費者が、コロナ禍の中わざわざ足を運ぶわけは無いです。しかも、4、5回見に行った人もたくさんいるでしょうから。
私も単行本を読み始めたのは、昨年の今頃で19巻のタイミングなので、少年ジャンプで掲載が始まった2016年11月号からのファンには遠く及ばないほどにわかファンではあります。
アニメも、この無限列車編も、単行本に基本的に忠実に制作されているので安心してストーリーを楽しめました。
初めの御屋形様のお墓詣りシーンが入ったくらいで、あとはマンガにないコマとコマを繋いでいるだけだった。
映像は、キャラクターはアニメっぽく平面的な作りで、背景などは、写真のように非常にきれいに仕上がっていた。音響も、(スクリーン環境にもよるが)迫力があった。
ストーリーは単行本通りなので、炭治郎、煉獄さん、伊之助が大きく活躍する場面です。結構、伊之助が野生の感覚を生かしたいい働きをしている。
ストーリーは知っていても、挿入歌、熱のこもったセリフ、映像の迫力、美しさで、涙が出そうでした。あと、10分煉獄さんが戦っていたらヤバかった。会場内では、すすり泣く声も聞こえていました。
特に私的に感動のシーンは、煉獄さんが幼い時に、死直前に母が放つ言葉、「生まれついて人より多くの才に恵まれたものは その力を世のため人のために使わねばなりません 天より賜りし力で人を傷つけること 私腹を増やすことは許されません 弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です 責任を持って果たさなければならない使命なのです」
今、死を前に最後の戦いの中で煉獄さんの亡き母への言葉、「貴方のような人に産んでもらえて光栄だった」
敵が逃げたあと、死を迎える直前に母の姿を見ての言葉、「俺はちゃんとやれただろうか やるべきこと果たすべきことを全うできましたか?」母の応え「立派にできましたよ」そして、煉獄さんは笑顔になって死んでいく。
ここのやりとり、分かっていてもグッときました。
自分に置き換えると、「自分が出来ることを、世のため人の為に最大限利用しているか?一人でも多くの人の命助け、感動を与えているか?私利私欲、惰性で生きていないか?」を問われたような気がしました。
新年に決意を改めて意識付けするには、非常に良い映画だったと思います。
次回作、楽しみです。最終決戦か?いくつか刻むかな?