走りながら考える新規事業の教科書(今津美樹著)
ビジネスモデルキャンパスを時間を掛けずに埋め、走りながら修正しながら新規ビジネスを構築していく
著者今津氏は言います。講演、研修で成功事例の紹介を期待されることが一番困ると。正攻法は、自分たちが考え、実践する力をつけることを急いだほうがよいと言い切ります。成功に定石はない。ただ、成功率を上げる方法は、フレームワークの利用による情報や思考の整理、階層化であり、もう一つがビジネスモデルの仮説と検証を繰り返すデザインアプローチとしています。
その新規ビジネスモデルを1枚のシートに可視化する企業や組織の設計図である「BMG(Business Model Generation)」を活用すること。
新規事業成功のための最初のステップ
- 明確な目的を共有する
- 進め方をオープンにする
- 必要なメンバーを集める
- 最適なツールを利用し作業を効率化する
準備に時間をかけ過ぎない。準備のための準備は本末転倒。世の中のニーズは急激に変わります、うまくいかなければ、都度修正を掛けていくことのほうが重要。
初めにアイディアを発散させ、そこから絞り込む。①顧客セグメント、②価値提案、③課題分析1、④課題分析2
メインターゲットの顧客は誰で、どのような課題を、どのように解決する、という根幹のコンセプトを明確にし、成り立たせるために必要なコアな技術、ノウハウは何か?そのアイディアは、どの点が「新しい」のかを念頭に置き、情報収集する。
というふうに、著者の知見を盛り込みながら、「ビジネスモデル・キャンパス」の各項目を埋めていく。
私の会社でも、新規ビジネスを提案していく時には、このビジネスモデル・キャンパスは必要になる。非常に大切なツールなので、利用できることは重要である。