おどろき 桃(山形県)
数日経っても柔らかくならない、硬い桃好きにはたまらない品種
■もも「おどろき」(2020年8月)
「おどろき」という名前の「桃」初めて食べました。
普通、「桃」と言うと、「白鳳」「白桃」や「黄桃」ですが、この「おどろき」は「白桃」ですが、普段食べる「白桃」とは中身は全く違います。
「白鳳」「白桃」は、熟れ始めの時は、食感が固めで、すぐ柔らかく甘ーい果汁が口いっぱいに広がります。そして、種の周りにある繊維が歯の間に挟まって結構取り除くのに苦労しているのではないでしょうか?
実は、この「おどろき」という桃は、着荷日に食べたときは、食感がカリカリで、「白鳳」「白桃」がとっくに柔らかくなるような1週間が経過(届いた桃5kg消費)しても、果肉が結構硬いままなのです。そこが、名前の由来「おどろき」です。
私も、妻も、硬い桃が好きなので、この桃は大ヒットです。妻が見つけてきて、妻が知らないうちにネットでひと箱(5kg)買いをしていました。
■「おどろき」の特徴
- 着色良好
- 果形が扁円
- 大果、果実の大きさは極大(300~350g程度)
- 果肉の色は乳白
- 果肉繊維の多少はやや少
- 果皮の剥離性は難
- 肉質は不溶質
- 甘味は多(糖度14度程度)、酸味は微
- 発見、育成地(長野県佐久市)
- 1989(平成元)年に登録出願、1991(平成3)年に品種登録
- 8月下旬に成熟するやや晩生種(8月下旬~9月中旬)
- 生産数 山形58%、長野19%、秋田10%
食してみると、濃厚な甘さ、ジューシーさは無いのですが、甘さはしっかり感じられ、食感が固い時の桃を楽しめます。粒も大きいので、一粒で、家族4人で、食後に3口くらいは食べられるボリュームあります。
8月初め頃に申し込んで数日後は売り切れでした。そして、9月9日に届きました。数量が少ないので人気なのだと思います。私も、来年リピートしたいと思っています。
実際、あまりスーパーなどではなかなかお目に掛からないようです。今シーズンは、そろそろ旬が終わりなので、来年以降にネットで予約などされたら良いのではないでしょうか?
■桃 おどろき リピート(2021年8月下旬)
昨年2020年の硬さに、まさに「おどろき」今年も注文をしました。生憎、昨年と同じ「くだものの里 山形」での購入は出来なかったのですが、「まるごと山形」で注文しました。
注文したのは、4月頃だったので、4か月待っての「おどろき」です。通常、お店でみないので、ネットでの購入になってしまいます。
上にある6個の桃の重さは以下の通りでした。
- 402g
- 520g
- 467g
- 503g
- 339g
- 368g
合計2.6kg
520gは、かなり大きいです。これを4人で分けて食べましたが、食べ応え十分。
「おどろき」なので、もちろん硬さはしっかりあります。甘さは、そこそこですが、そこは特徴なので。十分満足しました。
このチラシをみて、10月も桃が食べられるのかと思い、「光月」を申し込みました。楽しみです。
■桃の豆知識
通常目にする桃は、白桃(はくとう)・白鳳(はくほう)系です。
品種は結構あります。
- 「あかつき」
- 「暁星」
- 「明星」
- 「ゆうぞら」
- 「川中島白桃」
- 「清水白桃」
- 「まどか」
- 「ちよひめ」
- 「みさかっ娘」
- 「名月」
- 「紅国見」
- 「にはる白桃」
- 「さくら」
- 「光月」
白桃系は、ブルーペリーなどでもありますが、異品種との混植が必要とのことです。
最近増えてきているのが黄桃(おうとう)系の「黄金桃(おうごんとう)」「ゴールデンピーチ」。昔から缶詰でよく見かけて、食べたりしましたね。