落語鑑賞(9月)


2回目の落語「JAL名人会」。今回も大いに楽しみました。

9月度の落語「JAL名人会」に行ってきた。今回は、私含めて4人。(前回は1人)ISさん、YMさん、IKさんで、落語を堪能した。YMさん、IKさんは、時々、会社でお顔は拝見するのですが、接点がなく、お名前と顔が一致していなかったのですが、落語堪能した後は、決まって新橋のある飲み屋に行くことになっているらしく、そこで親交を深めさせていただいた。

さて、今回の落語も、すべて面白かったです。漫才の「X-GUN」は知っていましたが、こういう場で聴くとまた趣が違い楽しみました。

落語の豆知識(今回の昔昔亭A太郎も一部話していた)落語家のランク。

  • 前座見習い:師匠について雑用ばかり
  • 前座:楽屋に入れるようになり掃除、太鼓打ち(一番太鼓、二番太鼓、追い出し太鼓)、湯沸かし、お茶出し、演目のメクリなどを約4年行う。
  • 二ツ目:雑用なし。前座の次に出られ、紋付き、羽織、袴が着られる。約10年行う。
  • 真打ち:演目の最後を飾ることができる資格で、落語家が目指す最高ランク。
落語 JAL名人会(9月25日)
落語 JAL名人会(9月25日)
  • 開口一番前座:は、親より一枚上手の男の子の話。寒い日、子どもが火鉢で火を起こそうとしているところへお父さんがやってきて、子どもは外で遊びなさい、という。外に行くなら「御足をくれ」という。「駄目だ」というと、「お母さんからもらう」。「お母さんと言えば、そういえば、この前お父さんがいないとき、男の人を家に上げていた」とだけ言い、外に出かけるという。父親が、「ちょっと待て、その先を話しなさい」。「(寄席で)人の話を聞くとき、お金を最初に払うよね」「よし、1銭やろう」「1銭分話すよ」「やってきた男の人の手を挽いて部屋に上げ、おいらに5銭渡して外に追い出した。すぐ戻ってきたが障子がピタッとしまっている。ここまで。」「2銭払うよ」「・・・・・」「3銭払うから最後まで話しなさい」「・・・・」ここで男性の正体がわかります。そこに母親が帰ってきて、何の話をしていたのか父親に聞きたがる。「じゃあ、話を聞きたければ、先にお金を頂こう」ということで話に落ちが来て終わり。
  • 「罪と罰」昔昔亭A太郎:180cm近くある二枚目な人です。ある家の奥さんが他所の奥さんと電話に興じている。「罪と罰」の本を読んだという話だが、会話は中身がない。唐揚げを食べたら皮ばかりで肉がない、これをホントの「空揚げ」よねとか、マッサージ機試してみて良かったんだけどやせないと思うわ、だって、説明員のタイ人の人、皆太っているの。そうこうしているうちに、通販の話になった。そこに、玄関に包丁を突き出した強盗が家にやってきた。ところが、その人は、包丁の押し売りと思い込み、電話の会話はやめることなく強盗の相手もする。「金を出せ」と言われたら「いくら」、「100万」、「高いわね、他に何がつけてくれるの?」「ピストルみたいなもの持ってるわね、それつけてくれるなら買おうかな」「ところで、その包丁切れる?」「冷蔵庫にあるネギと、柔らかい豆腐を切ってみせて」「上手な包丁裁きね、料理得意?」「一応大抵のものは作れる」と男。そこに子供が帰宅。「ねえ、ご飯作ってくれない?」「ご飯作れる男って惚れ惚れしちゃう」「あ、そうか~」「お酒買ってくるわね」と母子は出かける。そこに「こういうもんだ」と言って別の強盗が家にやってくる。「こっちは、間に合っているよ」という落ち。
  • 「粗恝長屋」古今亭志ん陽:ある男が浅草の観音様辺りを歩いていると、人の群れがあったので、「並ぶと何がみられるの?」と聞くと「行き倒れだ」。「行き倒れ」のことが分からず兎に角見たい。ずるして真ん前までいくと、「この人の顔を見てくれ」と頼まれ、「この人死んでいるよ」「当たり前だよ、知っている人か?」「隣に住んでいる熊(知り合い)だ、さっきまで話していたのに」「この死人は、昨晩からここにあるから、その人ではないね」「いや、絶対そうだ、本人呼んでくる」とその場を離れる。「おい、お前、向こうで死んでいるぞ、昨晩どうした?」「結構酒を飲んで、浅草の観音様の辺りから記憶がないんだ」「じゃあ、お前死んでいるんだよ」「遺体を受け取りに行こう」と現場へ。現場の人は、顔をみるなり、別人だと思ったのだが、熊さんが「あ、俺だ」と言い出したのだから困る。2人で担いで帰ると言い出し、担ぎ始めた。熊さん、「よくわからなくなってきた。担がれるのは俺で、いま担ごうとしているのは誰なんだろう???」という落ち。
  • 「明鳥」五明楼玉の輔:吉原の遊郭の話。本ばかり読む息子を心配した父親が、街中の札付きの悪らに、息子を吉原に連れて行ってくれと頼む。息子は、ちょっと出かけたとき、その若者らに声かけられ、浅草の観音様の向こう側のお稲荷さんにお参りするとご利益があると、誘う。息子は、帰宅すると、お稲荷さんに行ってくると両親に告げる。父親は、では、この派手な着物を着るとご利益が更にあがると着させ、中休みにはその若者にお酒をごちそうしてあげなさい、大金を持たせる。騙しだまし遊郭に入り、その日初めての別嬪さんを息子に宛がわせる。でも息子はお稲荷さんのお参りではないと気づき、「帰る」と言い出す。「通りの黒門に、どういう人数構成でどこに入ったと確認している人いたよな。一人で帰ると捕まり拘束されるぞ」と脅し、思い留まらせる。が、朝になり、悪たちは、息子を呼びいくと、すっかり気に入ってしまって帰らないという。「じゃあ、俺たちだけで帰るか」というと息子が「拘束されるぞ」と脅しをするという落ち。
  • X-GUN:色々な小ネタで笑わせた後、そういえばラグビーのワールドカップが行われていますね。英語が大切。で、英語ネタで笑わせ、最後に、楽屋で待ち合わせているファンの女の子のネタでした。
  • 「御神酒徳利」三遊亭遊雀:流石真打、ひと際引き込まれ、楽しみました。12月13日は大掃除をして、お店の店主は、従業員に料理お酒を振舞って1年の疲れを取ってあげることになっている。掃除の最中、第二番頭の善六が水亀の上に、お店家宝の銀の徳利2本が置いてあったのをみて、人に取られないように、亀の水に沈めてします。ところが最近物忘れが激しいので、うっかり所在を忘れてしまった。店主は、家宝を無くし落胆しふさぎ込んでしまった。善六は帰宅後、思い出し「どうしよう」。そこで、奥さんが「そろばん占い(3回)をして、キーワードを言い、徳利の場所を教えてあげればいいじゃない」とアドバイス。それがうまくいき、江戸中が噂で持ち切りになった。そこへ、17歳の娘が病になり、困っている大阪の大金持ちの支配人がお店にきて悩みを打ち明けた。店主は、この善六は「そろばん占い」が得意で、という話をして是非来てくれとなった。妻に相談すると家に帰ったところ、妻は、「大坂いっておいで」という。渋々大坂に行くことに。途中保土ヶ谷の宿で、泊まったお客が持っていた公方様への密書とお金が入った巾着が無くなり、亭主がしょっ引かれていって困っていると奥さんに相談され、「ちょうど良いところに、そろばん占いで有名な方がいる」と紹介された。善六はおお困り。一人っきりの部屋に、笹で包んだおにぎりや傘、草履と小銭もいっぱい用意してくれとお願いし、逃げるチャンスをうかがっていたその時、宿の仲居さんが、病気の親を助けるためにお金が必要で、つい巾着を、と打ち明けてきた、「そのそろばんに既にそのように出ていますでしょうか」と聞く。「おお出ておる」と善六。そして巾着の在りか(お稲荷さんの床の下)を教えてもらい、それも「そろばんに出ておる」と。仲居さんをこっそり返す。宿の皆を呼び、巾着も戻り一件落着。そして大坂につきうとうとしていると、保土ヶ谷のお稲荷さんが出てきて、支配人の娘の病気の原因が、観音様が埋められていることだと教えてくれた。それを、支配人に話、早速、お告げで言われた場所で観音様を掘り出し、供養すると娘さんが元気になった。お礼として300両頂いた。奥さんに報告すると「お稲荷仏像大明神だね」と、善六は「いや、かかあ大明神」と妻に感謝するという落ち。

日本の江戸起源の日本の伝統文化である落語を楽しみませんか。私は来月も行く予定です。

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