あがり羊羹(鎌倉 松花堂)
徳川家への献上品、甘過ぎず、くちどけが優しい鎌倉名物「あがり羊羹」。
妻に「円覚寺」「東慶寺」に行くために北鎌倉に行くと告げると、「松花堂のあがり羊羹と蒸しカステラお願い」と要望が入った。10数年ぶりの「あがり羊羹」です。たまたま車で店の前を通るときは、午後が多く、品切れなので、早い時間に行かないとなかなか購入ができない。今回は、昼前にお店に入り、無事に購入が出来た。
最近は、定期的に高島屋(横浜、新宿、日本橋)で販売したり、ふるさと納税の返戻品になっている。コロナウィルスによる販売の影響はないらしい。販売拡大せず、可能な範囲で粛々と作って販売しているようです。
「松花堂」は、北鎌倉駅を出て、駅前の鎌倉通りを右に行き、1分の便利なところに、昔ながらのこじんまりとした店構え。
「あがり羊羹」は、江戸時代に、茶道羊羹として徳川家へ献上されたことが発祥で、「あがり」は、献上を意味しているようです。
きめ細かいこしあんを小麦をベースとして固めた羊羹で、水羊羹と通常の蒸し羊羹とのちょうど中間のような食感です。通常の水羊羹は、寒天を使っているので、ぷるぷるしていますが、「あがり羊羹」は、ほんのり甘い程度で口に含むと、口の中で、固形がさーっと溶けてこしあんの液体となり全く噛む必要がないほどに独特な食感です。通常の羊羹の硬さと甘さが苦手の人も、この「あがり羊羹」なら、そういった苦手意識も払拭されるのではないかと思います。
続いて、「小鹿」と言われる「蒸しカステラ」です。時期すれすれ「栗入り」(10月~3月)があったので、それを購入。この「小鹿」の由来は、北鎌倉駅を挟んで反対側に「円覚寺」があるわけですが、その境内に、「白鹿洞」という箇所があります。それにあやかって、白い小鹿の美しい毛並みを連想させる和菓子を作り上げたようです。
こちらの食感は、九州の「かるかん」を思い出させます。甘さとしょっぱさが絶妙だなとまず最初に思いました。大粒な栗と、小豆が多すぎず、少なすぎず適度に入っていて栗と小豆の風味を楽しむことができます。栗は、甘さしっかりで柔らかいです。生地は、少し硬めで蒸しパン、ホットケーキほど弾力(モチモチ)感は強くないですが、もさもさ感もない。はっきり言って美味しいです。
防腐剤、保存料は一切使われていないのも安心です。「あがり羊羹」は、鎌倉市ふるさと納税返礼品に登録されましたので、そちらから入手するのもお得かもしれません。
販売会社 松花堂
販売場所 北鎌倉駅徒歩1分(定休日月曜)、横浜高島屋(毎週木曜)、日本橋高島屋(第三土曜)、新宿高島屋(第三土曜)
重さ [あがり羊羹]350g、[栗入り小鹿]183g
サイズ 150mm X 40mm X 45mm
ごほうび度(価格/重さ)=[あがり羊羹]4.0 [栗入り小鹿]5.6
サクサク、パリパリ度 na
主な原材料 [あがり羊羹]砂糖、小豆、小麦粉 [栗入り小鹿] 砂糖、小豆、栗、小麦粉、鶏卵、膨張剤
賞味期限 5日(「あがり羊羹」要冷蔵)
個人的な見た目評価(10点満点中) 6点
個人的な味評価(10点満点中) 8点
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