歯のクリーニング(4月1日から内容が変更)


令和2年4月1日から診療報酬変更に伴い、歯のクリーニングメニューが変更されました。

先日、8か月ぶりに歯医者に行ってきました。定期的に行っている「歯のクリーニング」のメニューが診療報酬変更に伴い変更されていましたので、そのあたりの情報をご紹介します。

■目次

  1. 歯の魅力
  2. 歯私の「歯のクリーニング」のきっかけ
  3. 診療報酬の改定
  4. 今までのクリーニングメニュー
  5. 令和2年4月1日以降のクリーニングメニュー
  6. 診療報酬変更前後の料金の比較
  7. 定期的なクリーニング期間
  8. 今回初めて体験した「アミノ酸パウダーのエアフロークリーニング」
  9. 厚生省の考える「歯の健康」について
  10. まとめ

■歯の魅力

浅黒い肌に、笑った際の口元から覗く真っ白な歯は、健康の象徴みたいですよね。古い話で恐縮ですが、東幹久などの『芸能人は「歯は命」』のCMは、当時大ブームを巻き起こしました。そこで、ホワイトニングというワードが注目されました。

ホワイトニングまでやらなくても、常に、清潔な歯を維持することに気を付けている方は、虫歯だけでなく、口腔内も基本的に清潔にされていて、最近話題の口臭ハラスメントになることもないでしょう。

異性に限らず、同性からも不快に思われず、非常に魅力的に見えるのではないでしょうか。

後で述べますが、厚生省も、「歯科疾患は、食生活、社会生活等、全身の健康に影響を与える」としていますので、楽しく食事ができて、周囲の人にも不快を与えず、健康に居続けられることは、今後の長い人生で非常に重要です。

そのための「歯のクリーニング」に、ちょっとした時間とお金を掛けることは、長い目で見ると非常に安い自分への投資になるのではないかと思います。

■私の「歯のクリーニング」のきっかけ

こういう私も、ある時までは、虫歯になった時に、嫌々歯医者に通うくらいで、歯のクリーニングだけのために歯医者に通うことを否定していました。

妻からは、最低でも1年に1回くらいは、虫歯検査を兼ねてクリーニングを定期的に行った方が良いよ、とは言われていましたが、気に掛けていませんでした。

ところが、以前、自宅の地元の歯医者で、古い銀歯はいずれ虫歯になるから、治療しておきましょう、ということで治療をしてもらったことがありました。

しかし、それから2年後に、その部分がすごく疼き、治療してもらった歯医者に行ったところ、歯の神経が死んでいるということで、歯を抜く必要が出てきました。

私は、その歯医者が自分で勧めてきた治療で、虫歯になり、抜歯することに非常に不信感をもち、会社の近くの歯医者に話を聞いてもらい、今後の対応を相談しました。

非常に丁寧な対応をしてくれたのですが、結果的には、平成28年(2016年)に、歯のインプラント施術を行うことになりました。

そのインプラントのメンテナンスのために、1か月に1回の経過観察を兼ねて歯のクリーニングを行い、施術の半年後からは、3,4か月に1回、歯のクリーニングに通うようになりました。

また、その後、歯磨きも、電動歯ブラシ(回転ヘッドのブラウン)で、しっかりと磨くように心がけるようになりました。それでも多少の歯石やステインは発生します。(ステインを付けない方法を歯科衛生士の方に聞きましたが、ある程度しょうがないそうです)

今回は、コロナ禍のために、3月3日の診察日を何回か変更し、約5か月後に足を運んだことになります。まだ、コロナ感染は気になりますが、「歯の健康」も非常に大事なので、会社の用事を兼ねて上京しました。

以下に、診療報酬変更に伴って変更された歯のクリーニング方法について具体的に書きます。少しでも参考になれば幸いです。

■診療報酬の改定

4月1日以降、厚生省の通達で、診療報酬が改定されたらしいです。

それに伴い、初診料・再診料を含め保険点数が変更となるため、窓口負担金に変動が発生する場合が生じるようです。

また、歯に負担の掛けない、最先端のクリーニングが行われるようになったようです。すべての歯医者でそうなのか、改善を試みているところだけがそうなのかは分かりませんが、以下の様にクリーニング方法が変わっています。

■今までのクリーニングメニュー

  • 歯のポケット深さ測定
  • 超音波による歯石除去
  • 歯石除去
  • 研磨剤を使った色素(ステイン)のクリーニング
  • 歯間ブラシ
  • フロス
  • 消毒
  • フッ素

■令和2年4月1日以降のクリーニングメニュー

  • 超音波による歯石除去
  • 歯間ブラシ
  • アミノ酸パウダーのエアフロ-クリーニング
  • 超音波による仕上げ
  • フッ素

■診療報酬変更前後の料金の比較

私が支払った実際の料金は、以下の通りです。表に記載した金額は、社会保険、負担額30%対象です。

歯科衛生士さんに、「少し料金が高くなるかもしれません」とは言われていましたが、保険対象の料金としては140円増なので、それほど大きな差にはならずにほっとしました。

平成31年2月5日令和2年7月27日
初・再診料260点57点
医学管理等180点300点
処置222点552点
合計862点909点
負担額2590円2730円

ただし、その他に、「歯磨き粉代として」という別請求書で550円。保険対象外として分けているのですね。今回は、合計3280円の支払い

■定期的なクリーニング期間

歯周ポケット内の歯周病原因菌は歯周治療によって数が減少して歯肉の炎症が改善しますが、その後およそ12~16週経過すると治療前の原因菌の数に戻る傾向があり、歯肉の炎症が再発します。各状況によって一概には言えないのかもしれませんが、定期的なメンテナンスの間隔としては基本的に3~4ヵ月とされているようです。

■今回初めて体験した「アミノ酸パウダーのエアフロークリーニング」

歯の表面には歯垢(プラーク)とともにバイオフィルム(細菌を含んだ薄い膜)が付着しており、これらが虫歯や歯周病の原因とされています。これらプラークやバイオフィルムを、回転器具と専用のペーストを用いて歯の表面や歯周ポケットから除去することや、アミノ酸の微粉末を吹きかけてバイオフィルムを除去するエアフローも行なったりするそうです。

今回、実際に、アミノ酸の微粉末の結構高圧のエアフローを体験したので感想を簡単に書きます。

細いノズルから出る高圧エアーを歯間や歯周ポケットに吹き付ける感じです。漏れたエアーが口の中の粘膜に当たると、痛いとまでは言いませんが、それに近い圧を感じます。それと、「アミノ酸パウダー」ですが、みかんの味でした。飲みはしないですが、まったく嫌な感じやストレスは無いです。

■厚生省の考える「歯の健康」について

厚生省「歯の健康(HP)」によると

  1. う蝕(虫歯)及び歯周病に代表される歯科疾患は、食生活、社会生活等、全身の健康に影響を与える
  2. 国の大きな課題として、60歳代で半分(14歯)の歯を失い、80歳代では約半数の人がすべての歯を喪失している。
  3. 8020(ハチマル・ニイマル)運動が提唱・推進されている。(80歳で20本残す)
  4. 定期的な歯石除去、歯面清掃および定期的な口腔診査による早期治療が歯の喪失防止に重要である。
  5. 35~44歳の27%が歯周炎に罹患している。同年齢で歯肉炎も含めると、81.2%に症状が認められており、これ以降、加齢的に歯周病が増悪し、それとともに喪失歯数も増加している。
  6. 歯周病のリスク因子としては、疫学研究により喫煙、歯間部清掃用器具使用の有無、過度の飲酒、定期歯科検診・受療の有無、食習慣、歯磨き回数などが示されている。
  7. 通常使用する歯ブラシでは歯と歯の間の部分の歯垢(デンタル・プラーク)を完全に落とすことができないため、この部分から歯肉の炎症が生じるケースが多い。このため、歯間部清掃用器具(デンタル・フロス、歯間ブラシ 等)を使用する必要がある。
  8. 近年、喫煙が歯周病および歯の喪失のリスクファクターとして重要な位置を占めているとの報告がある。
  9. 歯周病の発生・進行を防止するためには、定期的な検診および歯石除去、歯面清掃が効果的である。
  10. 毎日歯を磨く者が94.9%と習慣化されているが自己管理では不十分。そのため歯科医師、歯科衛生士による適切な予防処置(フッ化物応用、予防填塞(フィッシャーシーラント)、歯石除去や歯面清掃 等のプロフェッショナルケア)を組み合わせて行うことがう蝕および歯周病を予防し、歯の喪失を減少するのに有効である。

■まとめ

はじめは抵抗のあった「歯のクリーニング」ですが、きっかけ(インプラント施術)はともあれ、非常に口の中がすっきりするし、定期的にチェックをしてくれているという安心感があります。

ブログでも書いていますが、テレワークになり、コーヒーを飲む量が増え、それが「ステイン」となって歯を着色します。歯磨きでは、内側は良く見えないのですが、それをほぼきれいに取ってくれます。

また、以前のクリーニング方法では、歯磨き粉のような(味も歯磨き粉)ペーストを、高速回転する器具に塗って、歯に押し付けて研磨する内容でしたが、それより負担の無いエアフローになったことは、個人的には良かったです。

私自身、過去に虫歯自体は3本くらいしかなったことがない気がしますが、あのインプラント施術に結びついた歯神経が死んでしまったときの痛み、あの治療、施術は二度と味わいたくないので、「歯のクリーニング」は今後も続けていきたいと思います。

皆さんも、初めは面倒かもしれませんが、30代後半から将来への投資と、日ごろの快適さを求めて、定期的な「歯のクリーニング」に行かれることをお勧めします

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